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2022年3月1日株式会社Another works 大林尚朝|複業の全国展開を進める注目の企業
複業の全国展開を進める事業で注目なのが、大林尚朝さんが2019年5月に創業した株式会社Another worksです。
2021年時点で、10人に1人が複業をしているという状況にあります(厚生労働省)。複業をする理由は様々で、「収入増加のため」「働く時間帯に制約があるため」「自分で活躍できる場を広げたいから」「時間のゆとりがあるから」」「様々な分野の人とつながりたいから」など、それぞれの立場や状況下で、前向きに “複業” という選択肢を選ぶ人が増えていることがうかがえます。
企業においても、特にコロナ禍以降、社員の複業や兼業を解禁する動きが見られるようになりました。
労働人口減少が叫ばれる今、労働力をもシェアすることで、その道に長けた即戦力人材に事業グロースをけん引してもらえたり、新たな視点での改善やイノベーションに繋げられたり、社員のモチベーションUPや能力開発に繋げられたり等と、相乗効果も発生することが考えられます。
従来のように場所や一企業や時間に縛り付けられた働き方ではなく、よりフレキシブルに働く自由を選択できるようになれば、自分のやりたいことに挑戦できる機会を手に出来たり、各地方自治体内でも活躍できる人材が増えたり、企業の成長スピードが上がったり、より多くの革新的な社会発展に繋がったりする可能性も大きいことでしょう。
今、こうした複業の価値に着目し、あらゆる人や企業が『挑戦』できる機会を最大化できるよう、サポートする取り組みに注目が集まっています。
株式会社Another worksの事業の特徴は、よりスピーディーかつ的確、安価に、働き手と受け入れ先とのマッチングを行うことはもちろん、複業文化を大きく開花させ、地方創生や社会のさらなる発展を図るべく、受け入れ先の開拓や複業にまつわる情報発信などにも力を入れているという点です。
株式会社Another worksの大林尚朝さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
大きく分けて3つあります。
1つ目は、人材業界を変えたいという強い想いから、成約手数料無料・月額利用料金のみで利用できる点です。
前職で業務委託人材の紹介に携わっていた際、たとえ正社員数が1人でも、業務委託人材を採用することで事業グロースしていったという事例を多数みて、ビジネスの可能性を感じました。
しかし従来の人材業界では、採用が決定した場合年収の数%が紹介手数料やマージン費用となるエージェントフィーが発生します。これでは優秀な人材を採用したくても、予算の少ない中小企業やベンチャー企業、大手企業の新規事業部門では採用の見送りをせざるを得ません。
そこでAnother worksが展開する「複業クラウド」では、月額利用料金のみで、何人でも採用が可能なプラットフォームを展開しています。
2つ目は、AIやデータ活用により採用活動のDXを推進している点です。
2021年10月にリリースした求人自動生成機能により、これまで求人票の作成だけでも最低1時間かかった業務を、たった数分で可能になりました。
採用担当者の業務が約1/30短縮できるため、採用活動のDX化を実現します。
3つ目は、複業市場を最大化すべく、受け入れ先を拡大している点です。一般企業だけでなく、自治体やスポーツ業界といった今まで複業人材を登用していなかったところにもアプローチしています。
20都道府県23自治体、3つのスポーツチームと連携しています(2022年2月現在)。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
挑戦したいと考える全ての人の後押しに、複業という選択肢があればいいなと思っています。
複業クラウドの構想を考えたきっかけの1つに、地元大分の幼馴染の影響があります。一緒に東京に出て挑戦する夢をもっていたのですが、その友人は実家の事業を継がなければいけなくなり、夢を諦めることになりました。物理的な距離で挑戦をあきらめないといけない現状を、複業でなんとか解決できないかなと思っていたんです。
複業の良さは、大きく環境を変えることなく挑戦できること。東京で働きながら地元へ恩返しがしたい、自分の知見や経験を他の場所で活かしたい、そんな挑戦したいと考える全ての方の後押しができたらいいなと思っています。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
株式会社Another works は「挑戦する全ての人の機会を最大化する」というビジョンを掲げています。
複業クラウドというサービスを通じ、挑戦したい人が複業を通じて気軽に挑戦することができる、そのような世界観を目指してます。
本サービスは主に2つの社会課題にアプローチしています。
1つ目は慢性的な人材不足の是正です。少子高齢化により労働人口が年々減少していることから、今後の人材不足はさらに深刻になることが予想されています。
そこで昨今では、大企業の副業解禁や就業規則モデルの変更に伴い、即戦力の複業人材を採用したい企業は増加しています。
しかし従来の、採用毎に想定年収の数%などのフィーが発生する紹介手数料モデルや、人材と直接契約ができない仲介マージンモデルは、人材採用時の課題になっています。
複業クラウドは、成約手数料無料・月額利用料金のみで利用できるため、採用コストを抑えて即戦力の複業人材に出会えます。
2つ目は行政課題の解決による地方創生です。
特に地方自治体では、東京一極集中による少子高齢化や労働人口の減少といった課題が顕著に現れています。
地方自治体では課題解決のためにさまざまな取り組みを行っていますが、DXや広報PRなどの専門的なスキルをもつ人材が不足しています。
政府でも、市町村への人材派遣を支援する「地方創生人材支援制度」に取り組んでおり、国を挙げて地方創生を目指しています。
そこで弊社では、複業クラウドを企業だけでなく自治体にも提供し、行政に複業人材を登用するサポートを行っています。有能な民間人材の知見や経験を自治体に活かすことで、行政課題の解決を目指し、地方創生に繋げていきます。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
創業前、Another works (現:複業クラウド)の企画や骨子を作っているときは、とても楽しかったですが、同時に怖さもありました。暗闇の中で走っているのか、はたまた歩いているのかよくわからない感覚でした。
本当にやっていることが正しいのか、やったことがないのでわからないですからね。頼れるものは「仲間」と「ビジョン」しかなかったです。
それでも当時の不安や苦労を乗り越えられたのは、反骨精神と自信があったからです。
SaaS型複業マッチングプラットフォームで起業するというと、周囲にはやめたほうがいいと相当止められました。そんな人たちを見返してやりたいという反骨精神で覚悟が決まりました。
あとは、この事業に対する圧倒的な自信です。
私が考える起業の3原則を満たしていたので、必ず成功する自信はありました。
起業の3原則とは、市場性・権威性・覚悟の3つです。
その領域に市場があるか、右肩上がりに伸びている市場か、という市場性は間違いなくありました。
その領域に対して専門的かどうかという権威性についても、500社以上の経営者に業務委託人材の営業をしてきたので、ニーズがあることや業界課題を理解していました。
採用が決まった場合、高額な手数料が取られる人材業界の常識を心の底から変えたいと思っており、覚悟も決まっていました。
この3原則を満たしていたので、圧倒的に自信がをもつことができました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
日本で一番「複業」を推進している自負はあります。自負をもつ会社の使命として、市場をどう伸ばすかという市場の拡大が大事だと考えています。
複業したい人が増えていく中で、今後は複業したい人の受け入れ先を最大化していきたいです。だからこそ今自治体やスポーツ業界との連携を強化しています。
創業から約3年、民間企業から始まった複業促進への取り組みは、現在自治体やスポーツチームにまで広がり始めました。受け入れ先を最大化することはもちろん、さらなる複業の可能性を模索していきます。
・今の課題はなんですか?
プラットフォームを運営するうえで、課題は常にあり続けます。
重要なのは、課題をしっかりと選んで捨てること。たくさんある課題の中で、今やらなくてもいいものや重要ではないという課題があると思います。
意識すべきなのは、開発組織のケイパビリティです。
目の前の課題を全部できるケイパビリティがあれば、優先順位をつけてやればいいのですが、ベンチャー企業の場合は開発のリソースが限られていることが多いです。なので課題の優先順位をつけ、切り捨てることが大事です。
選択と集中はもちろんですが、”選択と捨象”を大切にしています!
・読者にメッセージをお願いします。
起業したいけど迷っているという方には、とにかく決断しましょうと伝えたいです。
自分が一番強い領域や覚悟をもてる領域が現れてくる、というのは恵まれていることだと思います。
ほとんどがそうではないので、すでにあるもので勝負して決めることが重要だと思っています。
そのあとは覚悟を磨き続けようということをメッセージとして伝えたいです。
起業している方には、自分はやれるという自信と、仲間への信頼を持つことが大事ですと伝えたいです。
苦難ばかりだと思いますし、自分もそうです。100あれば99は辛いくらい、不安を考えるとキリがありません。
だからこそ自信と、仲間への信頼を強くもつことが大事。勝とうとせずに、負けないようにすることが経営において大切なことだと思っています。
会社名 | 株式会社Another works |
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代表者名 | 大林尚朝 |
創業年 | 2019年5月7日 |
資本金 | 92,600,000円 |
社員数 | 29名 |
事業内容 | 複業クラウドの企画・開発・運営・販売 |
サービス名 | 複業クラウド |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿二丁目6番26号 恵比寿クロスサードB1/2階 |
代表者プロフィール | 早稲田大学在学中に株式会社リアライブに参画しマーケティング責任者として強固な集客基盤を構築。 その後、株式会社パソナ パソナキャリアカンパニーに新卒入社し顧問やフリーランスを業務委託紹介する新規事業に従事。全社総会にて史上最年少で年間最優秀賞を受賞するなどギネス記録を数多く樹立。 2018年に株式会社ビズリーチのM&A領域の新規事業における創業メンバーとして参画。 2019年5月7日に株式会社Another worksを創業。 業界初の成功報酬無料の総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を立ち上げる。 日経COMEMOのKOLとして、複業に関する情報を発信中。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | Anotherworks HRTech 副業 大林尚朝 複業 |
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