注目のスタートアップ

小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発する「フィジオロガス・テクノロジーズ」が資金調達

company

2025年8月19日、フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社は、総額約3億円の資金調達を発表しました。

フィジオロガス・テクノロジーズは、小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発しています。

今回調達した資金は、在宅血液透析装置および消耗品の設計・開発・施策・非臨床試験に活用します。


人工透析は、腎不全により腎臓の機能が低下した患者に実施される医療行為です。腎不全を患った患者が尿毒症になることを防止するため、腎臓の機能を人工的に代替し、老廃物の除去、電解質の維持、水分量の維持を行います。

日本透析医学会の発表によれば、2023年末における透析患者数は、約34.3万人とされています。

透析医療は週3回・1回4時間という長時間治療が標準であるほか、看護師や臨床工学技士の継続的な配置が必須であるという、医療機関にとって負担の高い医療のひとつです。また、通院で透析を受ける患者にとってもこの時間的拘束はQOLを下げる要因のひとつとなっています。

この課題を解決できるのが在宅での透析治療です。これは、通院が不要になるだけでなく、頻回治療が可能になるため予後も良いというメリットを有しています。

しかし、日本では在宅向けに開発された透析装置がなく、在宅での透析治療を実現するには業務用の機器を導入するしかないため、在宅での透析治療が普及していないという問題があります。

この課題を解決するため、フィジオロガス・テクノロジーズは北里大学の研究成果をもとに、小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発しています。

企業・事業の大きな成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ フィジオロガス・テクノロジーズ 人工透析 医療 在宅 在宅医療 専用 小型 株式会社 治療 血液 装置 資金調達 透析 透析治療 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

商業不動産のデジタル化を支援する「COUNTERWORKS」が12億円調達
2023年10月31日、株式会社COUNTERWORKSは、総額約12億円(エクイティ:8.6億円、デット:3.5億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 商業施設のオンラインリーシング支援Sa…
看護師向けメンタルサポートサービスを開発する「Plusbase」が資金調達
2022年5月9日、株式会社Plusbaseは、資金調達を実施したことを発表しました。 Plusbaseは、看護師向けメンタルサポートサービス「ナースビー(Nurse-be)」と、医療機関向けメンタル…
産直通販サイト「食べチョク」運営の「ビビッドガーデン」が7億円調達
2023年1月25日、株式会社ビビッドガーデンは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、地方銀行系VC6社と独立系VC1社です。 また直近では、2022年6月14日に、約13…
病院・クリニック向け動画マニュアル・社内SNS「soeasy buddy for medical」がリリースへ
2022年10月13日、株式会社soeasyは、「soeasy buddy for medical」を立ち上げ、医科業界にもサービスを展開することを発表しました。 soeasyは、動画マニュアル・社内…
オールインワン型の在庫・販売管理クラウドを無償提供する「Spes」が資金調達
2025年3月3日、Spes株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、エステティックサロン向け顧客管理ソフトなどを提供する株式会社ウィル・ドゥと業務提携したことも併せて発表しました。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集