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患者と医療者のデジタルコミュニケーションツール「ポケさぽ」を提供する「OPERe」が4億円調達

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2025年6月24日、株式会社OPEReは、総額4億円の資金調達を発表しました。

OPEReは、患者と医療者のデジタルコミュニケーションツール「ポケさぽ」を開発・提供しています。

患者が持つスマートフォンを活用し、ペイシェントジャーニーに伴走する形で、動画・メッセージで医療者の説明業務をサポートするツールです。

また、2024年12月に、「アナムネ・問診」機能を追加し、患者からの情報収集もサポートしています。

今回調達した資金は、サービス提供・開発体制の強化に活用します。


患者説明とは、患者が自身の病状や治療内容を正しく理解し、納得した上で医療を受けるために行われる説明活動のことです。これは、インフォームドコンセント(説明と同意)の実現に不可欠なプロセスであり、医療の質と信頼性を支える重要な業務として位置づけられています。

患者説明の主な内容および目的は、診断結果の説明、治療方針の説明、検査や処置に関する説明、同意取得などが挙げられます。

このように、患者説明は極めて重要な業務ですが、説明の属人化、時間的負担、多言語対応、遠方に住む家族への説明・対応、記録や証跡の管理といった複数の課題を抱えています。

OPEReは、「ポケさぽ」の提供を通じて、患者説明業務および情報収集業務のデジタル化を推進し、医療機関が抱えるこれらの課題の解決に貢献しています。

株式会社OPEReのコメント

このニュースを受けまして、株式会社OPEReよりコメントが届きました。

株式会社OPERe(オペリ)
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル1F-3F Spaces 大手町
代表者:代表取締役CEO 澤田優香
設立年月日:2020年6月
事業内容:医療機関向けシステム開発・提供事業、製薬・医療機器企業向けサービス提供事業

・今回の資金調達の目的は何ですか?

OPEReは「Renewing Operations. 意思決定をよりよく。エンゲージメントをより高く。」をミッションに、「患者と医療者のコミュニケーションハブになる」ことをビジョンとして掲げています。日本の医療現場は多忙を極めており、医療者がより価値を発揮できる環境の整備が喫緊の課題です。医療者と患者間のコミュニケーションは口頭や書面中心のため、多くの非効率や情報の不確実性を生んでいます。
OPEReは、この医療コミュニケーションにおける課題の解決を目指し事業を展開してまいりました。

これまでの病院向け事業である「ポケさぽ」患者説明機能は、急性期病院を中心に順調な成長を遂げております。2024年12月には「ポケさぽ」アナムネ・問診機能をリリースし、複数の急性期病院にて導入しています。

直近では、病院向けの医療コミュニケーションプラットフォームに加えて、製薬企業・医療機器企業との連携により更なる価値提供へ進展させています。
この変化を契機とし、患者と医療者のコミュニケーションをより強力に支援するべく、今回の資金調達ラウンドを実施いたしました。

・今後の展望を教えてください。

今回調達した資金は、サービス提供および開発体制を強化するために活用いたします。これまで、限局的なリソースで、シンプルなサービス提供に留まっていた側面もございました。今後は体制を整え、医療者の期待に応えていきたいと思います。地に足のついた現実的な視点を持ちながらも、生成AI技術等を積極的に活用し、画期的なサービスへと昇華させていきます。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
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