注目のスタートアップ

遺伝子・細胞製剤に特化したCDMO(医薬品開発製造受託機関)「サイト-ファクト」が12億円調達

company

2025年6月13日、株式会社サイト-ファクトは、総額12億円の資金調達を発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は27億円に到達しました。

サイト-ファクトは、遺伝子・細胞製剤に特化したCDMO(医薬品開発製造受託機関)です。

2025年4月にローンチした、SaaSクラウド統合型遺伝子細胞製造管理システム「CytoFactory 4.0(CF4.0)」により、受託製造プロセスのデジタル化を推進しています。また、社外顧客向けには製造管理モジュール(MES: BatchLine)の販売を行っており、2026年内には社外顧客への導入を開始する予定です。

今後、国内における商用製造の需要拡大に対応するため、既存施設の増強と新規施設の立ち上げを推進します。また、薬機法にもとづく製造管理体制の強化、人材育成、品質保証体制の高度化を図ります。


近年、バイオ医薬品が医薬品市場に占める割合は上昇傾向にあります。とくに売上上位100品目に限定すると、2019年時点でバイオ医薬品の割合は約半数を占めており、その存在感は年々高まっています。

また、2019年から2026年にかけてのバイオ医薬品の年平均成長率は9.6%と見込まれており、従来型の低分子医薬品の5.5%を大きく上回る伸びが予測されています。こうしたことから、バイオ医薬品は医薬品市場における成長分野とされています。

日本国内においても、バイオ医薬品の販売数は増加していますが、その一方で、流通している製品のおよそ9割が海外で製造されているのが現状です。

バイオ医薬品の製造には、多額の初期投資や、従来の医薬品とは異なる高度な技術・ノウハウが求められることから、製薬産業では研究開発を担う企業と、製造を専門に行うCMO(医薬品製造受託機関)やCDMO(開発から製造までを請け負う機関)による分業体制が広がっています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ DX 医療 医薬品 遺伝子
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京】「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」助成金 11/11締切
2021年10月24日、公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」の公募を開始したことを発表しました。 変化・変革に正面から向き合い、先端技術を活用し…
タクシー・交通業界のDXを推進する「電脳交通」が25億円調達
2025年4月10日、株式会社電脳交通は、総額25億円の資金調達を発表しました。 電脳交通は、クラウド型タクシー配車システム「DS」や、配車業務委託サービス「タクシーCC」、クラウド型点呼システム「電…
「IT導入補助金2023」 3月28日から交付申請受付を開始
「IT導入補助金2023」の交付申請期間が2023年3月28日(火)から始まります。 事業目的 通常枠(A・B類型) 中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部…
製造現場DXプラットフォームを提供する「Smart Craft」が1.1億円調達
2023年6月21日、株式会社Smart Craftは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Smart Craft」を従来のペーパーレスSaaSから、製造業DXプラ…
中高生向け情報・プログラミング学習サービス「ライフイズテック レッスン」などを提供する「ライフイズテック」が資金調達
2024年9月30日、ライフイズテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、「八十二サステナビリティ1号投資事業有限責任組合」(株式会社八十二銀行子会社の八十二インベストメント…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集