創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年5月13日自治体向けスーパーアプリや公的個人認証を活用した本人確認サービスなどを手がける「ポケットサイン」が5.8億円調達

2025年4月22日、ポケットサイン株式会社は、総額5億8000万円の資金調達を発表しました。
ポケットサインは、自治体向けスーパーアプリ「ポケットサイン」や、公的個人認証を活用した本人確認サービス、ミニアプリ開発環境「PocketSign Platform」などを展開しています。
自治体向けスーパーアプリ「ポケットサイン」は、防災、地域ポイント、通知、広報情報の配信など、自治体が提供するさまざまなサービスを住民向けに集約したアプリです。
2025年5月時点で、宮城県(全35市町村)、熊本県熊本市、宮崎県宮崎市、石川県能美市、茨城県境町、広島県福山市などで本格導入されています。
「PocketSign Platform」は、マイナンバーを活用するための開発用プラットフォームです。
公的個人認証サービス(JPKI)における証明書を用いたデジタル署名の検証を行うAPIと、マイナンバーカードと通信して署名の生成や証明書の吸い出しを利用できる「PocketSign Verify」と、ポケットサイン上でミニアプリを開発・提供できるSDK/API群を提供する「PocketSign Link」の2つのサービスで構成されています。
今回調達した資金は、全国の自治体への導入支援体制の強化、民間企業向け本人確認サービスのより一層の展開と付加価値の向上、外部パートナー・地域企業との共創によるサービス開発の促進に活用します。
2025年4月末時点で、マイナンバーカードの保有枚数は約9800万枚に達しており、これは日本の人口の78.5%に相当します。また、マイナンバーカードはすでに運転免許証を上回る普及率となっています。
こうした背景から、民間のさまざまな場面でもマイナンバーカードの活用に注目が集まっています。
近年はオンラインサービスの拡大に伴い、本人確認や電子契約などの機会が増えており、利用者・事業者の双方にとって、安全で利便性の高い身分証明手段が求められています。
マイナンバーカードにはICチップが搭載されており、NFC(近距離無線通信)機能を使い、スマートフォンなどで読み取ることで、各種証明書としての利用が可能です。
現在では、NFC機能を備えたスマートフォンは一般的となっており、多くの人がマイナンバーカードを用いた電子的な証明を活用できる環境がすでに整いつつあります。
ポケットサインは、公的個人認証サービスを活用したアプリケーションと開発基盤の提供を通じ、行政・企業・市民をつなぐ次世代インフラの構築を目指しています。
企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BtoB PocketSign Platform アプリ アプリ開発 スーパー ポケットサイン マイナンバー 個人 公的個人認証 本人確認 本人確認サービス 株式会社 自治体 認証 資金調達 開発基盤 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2024年1月17日、クレジットエンジン・グループ株式会社は、総額11億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレジットエンジン・グループは、オンライン融資システム「CE Loan」…
2023年2月13日、株式会社オルツは、「飲食業GIJIROKU」の提供を開始したことを発表しました。 「飲食業GIJIROKU」は、AI自動議事録ツール「AI GIJIROKU」の業種別音声認識機能…
2022年8月8日、株式会社furasucoは、資金調達を実施したことを発表しました。 furasucoは、中古車ローン仲介サービス「UcarNext」を運営しています。 中古車・中古バイクの個人間(…
2022年6月10日、有機米デザイン株式会社は、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、井関農機株式会社です。 有機米デザインはヤマガタデザイン株式会社のグループ会社で、田んぼの自動…
2022年11月29日、株式会社SEESAWは、株式会社Relicと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 SEESAWは、新規事業のUI/UXやブランディングに特化したデザインコンサルティ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…