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2024年12月17日日本発の技術を基盤に米国で次世代植物工場事業を展開する「Oishii Farm」が30億円調達
2024年2月28日、Oishii Farm Corporation(本社:アメリカ・ニュージャージー州)は、日本円にして総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。
Oishii Farm Corporationは、農業と食料危機の課題を解決するため、天候・風土・労働力不足などに左右されず、安定的かつ持続的に、おいしい野菜や果物を生産し、手頃な価格で提供することを目指しています。
そのために、日本の農業技術と工業技術を基盤として植物工場の確立を目指しています。
栽培難易度の高いイチゴにおいて、植物工場内でのハチによる自然受粉を用い、世界で初めて安定量産に成功しています。
自然とテクノロジーを融合させ、雨・空気・熱・光・栄養などの要素を最適な条件で再現し、年間を通じて、旬のイチゴを消費者に届けることを可能としています。
2022年6月にアメリカの大手高級スーパーマーケットであるホールフーズでの取り扱いが開始され、2024年10月にシカゴへの進出を果たし、ホールフーズ・マーケットの店舗でイチゴの販売を開始しています。
今回の資金は、米国における植物工場の研究開発や、東海岸での販売地域の拡大に充当します。
植物工場とは、完全に管理された室内環境でロボットやIoTなどのテクノロジーを活用し、農作物を栽培する施設です。
工場建設や技術開発に高額な費用がかかるものの、自動化による省人化や安定した生産が可能である点が大きなメリットです。
さらに重要な特徴として、環境に左右されずに栽培できる点が挙げられます。
現在、世界各地で気候変動や大規模な自然災害の増加、農業用地や労働力の不足といった課題が深刻化しており、農業の持続性が問われています。植物工場はこうした課題に対応する解決策とされ、将来的には世界中で普及することが期待されています。
Oishii Farmは、日本の施設園芸技術を基盤に、アメリカで植物工場事業を展開しています。
同社が取り組む次世代植物工場は、完全無農薬栽培、メガソーラー発電によるグリーンエネルギーの活用、水資源の完全循環システム、都市消費地近郊での生産、自動収穫ロボットやAIの活用など、革新的な技術を特徴としています。
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