注目のスタートアップ

新時代のパスワードマネージャーを開発する「サニーズ」が3300万円調達

company

2024年11月19日、サニーズ株式会社は、総額3300万円の資金調達を実施したことを発表しました。

サニーズは、消費者のプライバシーやアカウント情報を管理するパスワードマネージャー「サニーズ」を開発しています。

ID・パスワード・サブスク情報などの一元管理や、複数メールアドレスの生成・管理機能を通じ、デジタルサービスの安全な利用・管理を実現することを目指しています。

今回の資金は、運営体制の強化や、プロダクト開発の加速などに充当します。


オンラインサービスを利用するにあたっては、多くの場合、会員登録する必要があります。会員登録にあたっては、メールアドレスや、ID、パスワードの登録が求められることが多く、ユーザーはこれらを管理しなければなりません。

しかしながら、社会のデジタル化が進むにつれ、ユーザーが利用するオンラインサービス数が膨大になっており、ID・パスワード管理に大きな負担がかかっています。

この課題を解決するサービスとして、パスワードマネージャーが提供されています。パスワードマネージャーはブラウザに標準装備されているもののほか、専用のアプリとして提供されているものがあり、現在は多くのユーザーがパスワードマネージャーを利用して管理を行っています。

そして、近年はサイバー攻撃や犯罪が急速に増加しており、ユーザーとしてセキュリティ対策に取り組むことが重要となっています。セキュリティ対策としてはパスワードの使い回しをしない、強固なパスワードを用いる、二段階認証を設定するなど複数の方法があります。

パスワードマネージャーは、強固なパスワードを生成し、それを管理することができる機能を備えていることがあり、この機能を用いることでセキュリティを向上させることができます。

しかしながら、メールアドレスについては多くのユーザーは単一のメールアドレスを利用していることが多く、メールアドレスの流出により、スパムメールや標的型攻撃メールなどのサイバー攻撃にさらされてしまうというリスクを抱えています。

サニーズはこうした課題を解決するため、新時代のパスワードマネージャー「PLUG」を開発しています。一般的なパスワードマネージャーと同様にID・パスワードの管理機能を備えているほか、メールアドレスの生成・管理機能を備えています。オンラインサービス利用時に複数のメールアドレスを使い分けることで、メールアドレスが流出した場合のリスクを低減させることができます。

また、セキュリティ対策とは別の観点として、サブスクリプションサービスの登録状況を管理し、意図しないサブスクの更新・課金を防ぐ機能も備え、安心・安全なオンラインサービスの利用をサポートすることを目指しています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、セキュリティ対策はコストと捉えるのではなく、事業活動・成長に必須のものと位置づけ、投資と捉えることが重要だと経済産業省は示しています。「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

また、強固なセキュリティ体制を構築するには資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ID ID管理 アイデンティティ アカウント サービス サニーズ サブスク セキュリティ デジタル パスワード パスワードマネージャー パスワード管理 プライバシー マネージャー メールアドレス 一元管理 情報 株式会社 生成 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スニーカー・アパレル売買プラットフォーム運営の「モノカブ」が4.5億円調達
2020年12月15日、株式会社モノカブは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スニーカー・アパレルの売買プラットフォーム「モノカブ」を運営しています。 偽物の流入を排除す…
AIシステムのトータル開発を手掛ける「Archaic」とICTサービス・プロバイダーの「ファンリード」が業務提携
2020年10月13日、株式会社Archaicは、株式会社ファンリードと、2020年10月1日に業務提携したことを発表しました。 Archaicは、AIシステムのトータル開発や、様々な領域へのAI応用…
建設・土木の生産支援クラウド提供の「フォトラクション」が「ランドデータバンク」提供の建設業界向け金融サービスと連携開始
2020年12月15日、株式会社フォトラクションは、株式会社ランドデータバンクと連携することを発表しました。 フォトラクションは、建設・土木の生産支援クラウド「Photoruction(フォトラクショ…
ハイパーグロースする組織に対してイノベーション投資を実行する「HITSERIES FUND」や増収・増益・増配を実現するためのパッケージソフトウェアサービス「Growth-as-a-Servicer」を展開する「Tanaakk」が「東海理化」と資本業務提携
2023年4月5日、Tanaakk株式会社は、株式会社東海理化電機製作所と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 Tanaakkは、ハイパーグロースする組織に対してイノベーション投資を実施する「…
レンタカー事業者向け回送アウトレットプラットフォームを展開する「Pathfinder」が8,000万円調達
2022年10月5日、Pathfinder株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Pathfinderは、片道乗り捨て専用レンタカーの回送アウトレットプラットフォーム「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集