注目のスタートアップ

GPUデータセンター事業とGPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を展開する「ハイレゾ」が12億円調達

company

2024年10月7日、株式会社ハイレゾは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ハイレゾは、石川県志賀町にて国内最大級のGPUデータセンターを運営し、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を提供しています。

「GPUSOROBAN」は、多様な計算処理を高速化するGPUクラウドサービスです。NVIDIA A100など高性能GPUサーバーを低コストで提供しています。

2024年12月に、佐賀県玄海町の廃校を利活用したGPUデータセンターを開設する予定です。

さらに、香川県に「AI開発用GPU専用データセンター」の開設も計画しています。

今回の資金は、主に以下の取り組みに充当します。
・株式会社ハイレゾ香川への出資
・各拠点のサービス向上を目的とした設備投資
・GPU事業の新規顧客獲得に向けた広告宣伝
・上場に向けたコーポレート体制の強化
・新規事業を目的とした投資


GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)は、3Dグラフィックスなどの画像処理に特化した計算処理を行う半導体チップで、3Dモデルの作成や描写などの際に必要な高い演算能力を提供する重要なコンポーネントです。

もともとGPUはグラフィックス描写のために開発されてきましたが、その高い計算能力が、シミュレーションや科学技術計算といった画像処理以外の分野にも応用できることがわかり、2000年代後半からはGPGPU(GPUによる汎用計算)が普及しました。この技術により、GPUの演算能力がディープラーニングやAIの開発など、さまざまな計算用途で活用されるようになりました。

近年、AI技術の発展と市場の成長に伴い、GPUの需要も増大しています。このような状況の中で、ハイレゾはGPUデータセンターの運営やGPUクラウドサービスを展開しています。ハイレゾのGPUデータセンターでは、石川県志賀町の冷涼な気候や、廃熱効率を高めた特殊な屋根構造を活かし、消費電力を抑えてコストを削減し、より低価格でのサービス提供を実現しています。

また、2024年2月には株式会社ハイレゾ香川を設立し、中国・四国地方初となる「AI開発用GPU専用データセンター」の開設も計画しています。

事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB GPU GPUSOROBAN クラウドサービス データセンター ディープラーニング ハイレゾ 専用 株式会社 計算 計算資源 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「トクイテン」が資金調達 さまざまな農作業を自動化する農業ロボット「ティターン」を発表
2022年12月14日、株式会社トクイテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、農業ロボット「ティターン」も併せて発表しています。 「ティターン」は、AIや遠隔制御によってさまざまな農作業…
宿泊施設向けスマート・オペレーション・サービス「aiPass」運営の「CUICIN」が資金調達
2020年2月10日、CUICIN株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 宿泊施設向けスマート・オペレーション・サービス「aiPass」を運営しています。 現在(2020年2月)公開してい…
デジタル・クリエイティブ・スタジオ「Sun Asterisk」が10億円調達
2020年3月3日、株式会社Sun Asteriskは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 国内外に総勢1,500名のエンジニア、デザイナー、戦略コンサルタントなどを抱える、デジタル…
医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供する「エムネス」が「アイテック阪急阪神」と資本業務提携
2023年10月16日、株式会社エムネスは、アイテック阪急阪神株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エムネスは、医療支援クラウドサービス「LOOKREC」の提供や、医療機関や健診機…
「WOGO」が1.1億円調達 3Dスキャン・制作アプリ「WIDAR」を正式リリース
2022年3月22日、株式会社WOGOは、1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、Coral Capitalです。 また、WOGOは、「WIDAR」をiOSとAndroid…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集