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EC事業者向け購入後体験プラットフォームを運営する「Recustomer」が5億円調達

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2024年9月19日、Recustomer株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は8.6億円となりました。

Recustomerは、購入後体験プラットフォーム「Recustomer(リカスタマー)」を運営しています。

購入後の体験向上・顧客接点創造を実現するプラットフォームです。注文を追跡してお届け予定日を通知する「Recustomer 配送追跡」、返品・交換・注文キャンセル業務を自動化する「Recustomer 返品・キャンセル」、お試し購入を可能にする「Recustomer 自宅で試着」の3つサービスを提供しています。

今回の資金調達は、「Recustomer」のさらなる機能拡充、事業基盤の強化に充当します。


経済産業省の「令和4年度電子商取引に関する市場調査」によると、2022年の物販系BtoC-EC市場規模は、前年から5.37%増加し13兆9,997億円に達しました。また、オンラインショッピングが全体の商取引に占める割合であるEC化率も9.13%と前年から0.35ポイント上昇し、EC市場の堅調な成長が確認されています。

さらに、日本のEC化率は欧米や中国と比較して低いため、今後も市場の拡大が期待されている状況です。これにより、国内の企業にとっては、オンラインビジネスに取り組むチャンスが広がっていると考えられます。

これによりEC事業に参入する事業者も増加しており、競争が激しくなっています。こうした中で顧客を獲得するには、他社にない強みを確立したり顧客ニーズに応えたりすることが必要です。

このような背景のもと注目されているのが、返品や保証といった購入後の体験を向上させる施策です。

たとえばファッションアイテムを取り扱うECでは、実物アイテムの試着ができないことから、サイズ違いの交換無料といった取り組みによって対応を行っています。

しかしながら、ECにおける返品・交換は煩雑なオペレーションとなり、コストの増大につながります。

「Recustomer」は、こうした返品・交換・キャンセルといった業務を自動化することで、顧客には高い購入体験を、事業者には業務効率化を提供しています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

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カテゴリ 有望企業
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