注目のスタートアップ

AI駆動型の細胞分析技術を搭載したイメージングセルソーター「VisionSort」を手がける「シンクサイト」が21.5億円調達

company

2024年8月29日、シンクサイト株式会社は、総額21億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、助成金も含めた累計調達額は111.5億円となります。

シンクサイトは、AI駆動型のイメージ認識型高速セルソーティング技術であるゴーストサイトメトリーの研究開発とその実用化を進めています。

2023年6月に、ゴーストサイトメトリーを搭載したイメージングセルソーター「VisionSort」の販売を開始し、大手製薬企業、バイオテック企業、大学・研究機関などに納入しています。

今回の資金は、「VisionSort」のグローバル市場での販売・マーケティング体制のさらなる強化、新製品開発、細胞形態情報データを活用した新たなサービスの開発などに充当します。


バイオテクノロジーは、生物学と先端技術の融合によって、農業、食品、医療、ヘルスケア、環境、エネルギー、工業など、多岐にわたる分野に深い影響を与えています。

とくに、DNA配列解読技術の進歩と情報処理技術の高度化が相まって、バイオテクノロジーを活用したイノベーションが相次いでいます。

2030年には、バイオテクノロジーを活用した産業が、OECD加盟国における粗付加価値(GVA)の2.7%にあたる、約1兆ドル規模の市場に成長するという予測もあります。

セルソーターは、細胞を選択的にソート・分離(セルソーティング)するための装置です。セルソーティングは細胞生物学・ゲノム生物学が関わるさまざまな領域で重要なものであり、バイオテクノロジーの発展に伴い、セルソーターに対する要求も高くなっています。

シンクサイトが研究開発を行うゴーストサイトメトリー技術は、光学的な手法を用い、従来の顕微鏡方式と比べて千倍以上高速かつ高精度に分析・判別し、細胞を分取する技術です。

この技術を搭載したセルソーター「VisionSort」を通じ、これまでの分析方法からさらに踏み込んだ細胞解析やソーティングを提供しています。

事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ発行累計250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB VisionSort イメージング ゴーストサイトメトリー シンクサイト セルソーター バイオテクノロジー 分析 実用化 技術 株式会社 研究開発 細胞 販売 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」運営の「リンカーズ」が7.5億円調達
2020年4月6日、リンカーズ株式会社は、総額7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ものづくり系マッチング・プラットフォーム「Linkers」を運営しています。 契約しているコー…
自律分散型の場作りに必要なデザイン・システムを開発提供する「station」が資金調達
2023年1月13日、station株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 stationは、場・コミュニティを運営する者が抱える課題に対し、「コンセプトから運用まで現状に併せた伴走を提供…
エレベーター向けスマート・ディスプレイ提供の「株式会社東京」が1.2億円調達
2019年7月30日、株式会社東京は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エレベーターのかご内に設置するスマート・ディスプレイ「東京エレビ」を展開しています。 契約スポンサ…
ヘルスケア・メディカルサービスの開発を医師の知見とUI/UXデザインで支援する新サービス「SEESAW with Doctor」がリリース
2022年5月13日、株式会社SEESAWは、新サービス「SEESAW with Doctor」の提供を開始したことを発表しました。 「SEESAW with Doctor」は、ヘルスケア・メディカル…
Web3×アニメ×メタバーススタートアップ「Yae Labs」が2,300万円調達
2022年7月27日、Yae Labs株式会社は、総額2,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Web3×アニメ×メタバースのスタートアップとして、2022年5月25日に設立した企業です…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集