注目のスタートアップ

空間データプラットフォーム「Spacely」を提供する「スペースリー」に「大和ハウスベンチャーズ」が出資

company

2024年5月2日、大和ハウスグループの大和ハウスベンチャーズ株式会社は、大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合(シナジーファンド)からの出資1号案件として株式会社スペースリーを選定したことを発表しました。

また、出資にあわせて、大和ハウスベンチャーズとスペースリーは、住宅・建設・不動産業界における課題解決に資するサービス開発の業務提携に係る基本合意書を締結しました。

スペースリーは、空間データプラットフォーム「Spacely(スペースリー)」を提供しています。

360度VRコンテンツを手軽に制作・編集できるクラウドソフトウェアです。

撮影したパノラマ写真や3D CGデータをクラウドにアップロードすることで、スムーズに動くVRコンテンツを作成することができます。作成したVRコンテンツを不動産メディアや自社ホームページなどに設置することで、反響率・来店率を向上させることができます。

また、VR上の視線の動きや閲覧時間がわかるため、そのユーザーの興味・関心データをもとに商談することができます。

2023年8月から、大和ハウスグループは、全国の住宅営業所や、分譲マンションの買取再販、オフィス賃貸、物流施設などの幅広い分野で導入しています。


近年、不動産の領域ではVR技術が高い注目を集めています。

VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)は、専用のデバイスやスマートフォンなどの汎用デバイスを用い、より没入度の高いデジタル空間をユーザーに体験させる技術です。

たとえば、VRゴーグルを装着することで、自身の頭の動きに応じて映像が動き、あたかも自身が仮想空間に入り込んだかのような体験を味わうことができます。

不動産の領域では、賃貸物件の内見やモデルハウスの見学において、時間や手間がかかるといった課題が顧客・事業者の双方に存在しています。この課題を解決するためVRを活用し、遠隔で内見を行うといったことが進められています。

このようにVRコンテンツは不動産の領域において高いシナジーがあり、今後さらなる活用が期待されています。

すでに一般化されているのが、不動産ポータルサイトなどにおける360度画像です。360度画像はある特定の地点からその周囲を360度撮影したものであり、ユーザーは自由にその画像を動かして閲覧することができます。これにより通常の写真よりも空間の様子を把握することができるため、自身に合った賃貸物件を見つけたりすることが容易となります。

スペースリーは、こうした360度画像・VRコンテンツを作成・編集し、そのデータの活用ができるプラットフォーム「Spacely」を提供し、住宅・建設・不動産業界における価値創出・課題解決に貢献しています。

事業の拡大には資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 360度コンテンツ 360度写真 360度動画 BtoB Spacely VR VRコンテンツ スペース スペースリー データプラットフォーム パノラマ 不動産 出資 大和ハウスグループ 株式会社 空間
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

訪問看護・介護の訪問スケジュールを自動作成するクラウドサービス「ZEST」などを提供する「ゼスト」が1億円調達
2024年3月12日、株式会社ゼストは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ゼストは、訪問看護・介護の訪問スケジュールを自動作成するクラウドサービス「ZEST SCHEDULE」や、訪…
病院や医師向けのAI関連医療機器を開発する「アイリス」が資金調達
2022年6月29日、アイリス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。これにより累計調達額が約40億円に達しています。 アイリスは、病院や医師向けのAI関連医療機器を開発しています。 202…
人的資本/ウェルビーイング経営支援の「ラフール」が資金調達
2024年5月20日、株式会社ラフールは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は30億円となりました。 ラフールは、適性検査ツール「テキカク」や、組織改善サーベイ「…
会員型SNS「FOLLOW ME」やNFTデジタルトレカのマーケットプレイス「HABET」を運営する「NUNW」が12.8億円調達
2022年9月30日、NUNW株式会社は、総額12億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 NUNWは、クリエイターとファンをつなぐ会員型SNS「FOLLOW ME」と、NFTデジタル…
ブロックチェーン技術を活用したエンタメ領域のトークン・エコノミー事業展開の「Gaudiy」が3億円調達
2020年11月16日、株式会社Gaudiyは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ブロックチェーン技術などの先端テクノロジーを活用し、大手エンタメ・コンテンツ起業を中心に、DX事業や、ア…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集