注目のスタートアップ

超薄肉コンクリート「HPC」技術を有する「HPC沖縄」が2,000万円調達

company

2024年5月3日、株式会社HPC沖縄は、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社okicomと、テックサービス株式会社です。

HPC沖縄は、コンクリート系の特許技術「HPC(Hybrid Prestressed Concrete)」技術を有しています。

高強度繊維補強コンクリートに、機械的な「炭素繊維緊張材(カーボンワイヤー)のメカニカルプレストレス」と、化学的な「膨張材のケミカルプレストレス」を組み合わせたPC(プレストレストコンクリート)です。

これにより「強靱性」「薄型・軽量性」「無塩害性」「高意匠製」という特徴を有した超薄肉プレストレストコンクリート製品を実現しています。

今後は、高い意匠製などを強みとした市場開拓を継続すると同時に、「耐火対応HPC」による建築物外壁などへの用途拡大による市場拡大、軽量性・強靭性・無塩害性という強みを活かした社会課題を解決するプロジェクトソリューション事業の展開、事業提携などによる海外進出、「脱炭素対応HPC」により持続的成長を目指すとしています。

今回の資金は、研究開発、ソリューション営業人材の採用に充当します。


建造物に利用されていることの多いコンクリートは、耐久性、耐火性、遮音性などに優れています。また、木造と比較して大きな力に耐えることが可能であるため、柱の数を減らすことができ、より自由な設計が可能であるという特徴も有しています。

このような特徴から、建築物の土台や、ダムの主要材料、美術館のような意匠製の高い建造物など幅広く利用されています。

そして近年はより幅広いニーズに応えるため、より多様な特徴を有したコンクリートが求められています。

PC(プレストレストコンクリート)は、コンクリートの引張に弱いという最大の弱点を克服したコンクリートです。鉄筋よりもさらに強度を持つPC鋼材を用い、コンクリートに圧縮力を与えることで引張への耐性を持たせています。

一方このPC鋼材は塩害の問題を抱えています。もしコンクリートの中の鋼材が腐食すると、コンクリートの剥離などのトラブルが発生します。

HPC沖縄の技術「HPC」は、PC鋼材の代わりにカーボンワイヤーを使用することで、塩害の影響を解決したPCです。これによりより多様な場所でコンクリート構造による自由な設計を可能としています。

事業の拡大には資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャー・キャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB 技術 株式会社 特許 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中高生向けプログラミング教育事業展開の「ライフイズテック」が15億円調達
2019年11月15日、ライフイズテック株式会社は、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 中高生向けのプログラミング教育事業を展開しています。 今回の資金は以下の取組みに充当されます…
リチウムイオン電池の性能向上を実現する新規カーボン素材「グラフェンメソスポンジ」を開発・製造する「3DC」が5.8億円調達
2024年6月6日、株式会社3DCは、総額5億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は各種助成金なども含め14.8億円となりました。 3DCは、カーボン…
5秒で家が見つかるアプリ「NOW ROOM」提供の「Living Tech」が2.1億円調達
2020年5月28日、株式会社Living Techは、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 初期費用0円、5秒で家が見つかるアプリ「NOW ROOM」を開発・運営しています…
セミパーソナルジム「FLATTE」運営の「ファノーヴァ」が資金調達
2021年11月25日、株式会社ファノーヴァは、資金調達を実施することを発表しました。 OMO型セミパーソナルジム「FLATTE(フラッテ)」を運営しています。 1回370円から通うことができる1対少…
訪問看護・介護のDXを推進する「CareMaker」が1億円調達
2025年2月5日、株式会社CareMakerは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CareMakerは、訪問看護ステーション「くるむ」事業を通じて培った現場の知見を活かし、業界に…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集