令和5年度「野菜種子安定供給緊急対策事業」3次公募

subsidy

農林水産省は、令和5年度「野菜種子安定供給緊急対策事業」の3次公募について発表しました。

近年は、気候変動や人口増大による食料生産との競合等により、国外採種適地における各国種苗会社との競合及び競争が激化するとともに、採種国における人件費の高騰、生産及び物流コストの上昇や国際情勢の悪化等から、海外生産を取り巻く状況は激しさを増しています。また、国内においては、採種農家の高齢化等により、そもそもの国内採種の存続自体を懸念する声があります。

さらに、直近では主要な採種地であるチリで大洪水、イタリアで大規模な干ばつが発生し、国内においては猛暑による野菜の生育不足が発生するなど、野菜種子の安定供給を脅かす程度の異常気象も発生しています。

このため、厳しい環境の中、世界各地に分散した生産によりリスク回避できる生産・供給構造をより盤石にし、野菜種子の安定供給に資する施策を総合的に推進することを目的として、本事業を実施します。

事業内容

1. 海外採種地等調査事業
(1)海外採種地調査
海外における野菜種子の生産を安定的に行うため、海外の新たな採種地の現地調査を行う。
(2)海外採種地栽培適正試験
海外における野菜種子の生産を安定的に行うため、海外の新たな採種地の候補地において、採種に係る栽培適正試験を行う。

2. 国内採種技術等開発・実証事業
(1)国内採種地等調査事業
① 国内採種地調査
国内における野菜種子の生産を安定的に行うため、国内の新たな採種地の現地調査を行う。
② 国内採種地栽培適正試験
国内における野菜種子の生産を安定的に行うため、国内の新たな採種地の候補地において、採種に係る栽培適正試験を行う。
(2)国内採種技術開発・実証
国内における野菜種子の生産を安定的に行うため、国内において、効率的な種子生産や採種技術等の開発及び実証を行うほか、新規で採種に取り組む生産者への研修を行う。
(3)国内種子保管技術開発・実証
野菜種子を国内へ安定的に供給するため、国内において効率的や長期的な種子保管技術や種子伝染性病害の防除技術等の開発及び実証を行う。

3. 国内広報事業
優良な品種の権利保護等に係る広報を行う。

公募期間

2024年4月12日(金)~2024年4月30日(火)17:00


農産物生産においては種子は必要不可欠な存在です。

種子は農家による自家採種や種子事業者によって供給されています。

とくに品種改良された新品種を栽培するには、その種子や苗を手に入れる必要があります。

現在、こうした種苗の供給は、約9割が海外からのものであり、約1割程度しか国内生産・供給されていないという課題があります。

そして近年は海外情勢の変化、気候変動、人口増加などの影響によって、種苗の供給に課題が生じており、国内における種苗供給安定化に向けた取り組みの重要性が高まっています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 3次公募 事業 助成金 安定供給 実証 実証事業 対策 技術 技術開発 気候変動 海外 現地調査 生産 生産者 種子 種苗 補助金 試験 農家 農林水産省 野菜 野菜種子安定供給緊急対策事業 開発 食料 高齢化
詳細はこちら

令和5年度野菜種子安定供給緊急対策事業(3次公募)に係る公募について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

植物のゲノム編集の標準技術化に取り組む「グランドグリーン」が5億円調達
2022年4月13日、グランドグリーン株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 グランドグリーンは、あらゆる作物・品種でゲノム編集技術を利用可能にするための標準技術化に取り組ん…
クラウド型システム開発プラットフォームを提供する「Hexabase」が「SOLIZE」から資金調達
2023年10月12日、株式会社Hexabaseは、SOLIZE株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルから出資を受けたことを発表しました。 Hexabaseは、企業向けにモダンなWebシステム開発…
セラミック分離膜技術を開発・提供する「イーセップ」が「三井金属鉱業」から出資受入
2022年7月29日、イーセップ株式会社は、三井金属鉱業株式会社より同社CVCを通じた出資を受け入れたことを発表しました。 イーセップは、エコかつ高効率な分離を実現する膜分離技術を開発・提供しています…
「IPランドスケープ支援事業」 市場・事業・知財などの分析を通じた経営課題の解決策を提案
2023年5月29日、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)は、「IPランドスケープ支援事業」の第8回公募を開始したことを発表しました。 「市場」や「事業」の情報に「知財」の情報を合わせた分…
食品小売業界の商品提案管理クラウドを手がける「デリズマート」が資金調達
2023年2月9日、株式会社デリズマートは、資金調達を実施したことを発表しました。 デリズマートは、食品小売業界の商品提案管理クラウド「Delizmart(デリズマート)」を提供しています。 生産者・…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集