「国内肥料資源利用拡大対策事業のうち国内肥料資源活用総合支援事業」第3次公募

subsidy

農林水産省は、「国内肥料資源利用拡大対策事業のうち国内肥料資源活用総合支援事業」(令和5年度補正予算(第1号))の第3次公募について発表しました。

作物生産において必要不可欠な農業資材の一つである肥料については、その原料の多くを海外に依存していることから、国際市況や原料産出国の輸出に係る動向の影響を強く受けざるを得ない状況にあります。

肥料を生産現場に安定的に供給していくためには、こうした影響を受けにくい生産体制づくりを早急に進めることが必要です。

このため、海外からの輸入原料に依存した肥料から、堆肥や下水汚泥資源等の国内資源を活用した肥料への転換を進める取組等を支援します。

事業内容

国内肥料資源活用総合支援事業

(1)国内肥料資源活用施設総合整備支援
海外からの輸入原料に依存した肥料から、堆肥や下水汚泥資源等の国内資源を活用した肥料(以下「国内資源由来肥料」という。)への転換を進めるため、事業実施主体がこれら国内資源を活用する際に必要となる施設等の整備を支援する。
(2)国内肥料資源活用総合推進支援
海外からの輸入原料に依存した肥料から、国内資源由来肥料への転換を進めるため、事業実施主体がこれら肥料やその原料の供給又は利用を拡大する取組を支援する。
(3)国内肥料資源活用推進事業
(1)又は(2)の事業の適切かつ円滑な実施を図るとともに、事業効果を十分に発揮させるため、都道府県協議会による(1)又は(2)の事業実施主体への助言や各種手続の事務、取組の実施確認等、当該事業の適切かつ円滑な実施に必要な取組を支援する。また、都道府県協議会による施肥基準の見直しに向けた調査や関係事業者間の連携づくり等の国内資源由来肥料への転換を進める取組を支援する。
(4)国内肥料資源流通促進支援
国内資源由来肥料の流通を促進するため、事業実施主体による肥料原料供給事業者、肥料製造事業者、肥料利用者間のマッチング等、全国的な取組推進に必要な取組を支援する。
(5)国内外の肥料原料価格の動向等調査
国際市況や原料産出国の輸出に係る動向の影響を把握するため、国内外の肥料原料価格の動向調査等の取組を支援する。

畜産環境対策総合支援事業

(1)畜産堆肥流通体制支援事業
畜産農家等における好気性強制発酵による堆肥の高品質化など環境負荷低減の取組に対する理解醸成を図るための検討会の開催、情報発信、畜産農家等が高品質堆肥の流通等に取り組むに当たっての現状や課題を分析・把握するためのコンサルタントによる改善指導等の取組を支援する。
(2)畜産・土づくり堆肥生産流通体制支援事業
ア 耕種農家における堆肥・液肥ニーズの把握や生産方法の検討、広域流通等の促進を図るための協議会の開催、堆肥・液肥の成分分析、堆肥造粒機等の導入等を支援する。
イ 堆肥のクロピラリド検査体制の構築に必要な研修、クロピラリド検査機器の導入等を支援する。
(3)畜産・土づくり施設等導入支援事業
好気性強制発酵による堆肥・液肥の高品質化、堆肥のペレット化等に係る施設等の整備又は補改修等を支援する。
(4)畜産環境関連施設等導入支援事業
高度な畜産環境対策を実施するための施設等の整備又は補改修及び併せて実施する畜産に由来する臭気の測定又は排水の水質検査等を支援する。

公募期間

2024年4月8日(月曜日)~2024年4月23日(火曜日) 午後5時(必着)


日本の食料自給率は、カロリーベースでわずか38%と極めて低い水準にとどまっています。

現在、食料供給が海外に依存している状況は、海外からの供給が途絶えると国民に食料が供給されなくなるという深刻なリスクを抱えています。

特に、ウクライナ情勢が中東やアフリカの一部で食料危機を引き起こしており、これに呼応して日本でも食料の安定確保に向けた取り組みが活発化しています。

現代農業において、肥料は生産に不可欠な資材の一つです。化学肥料の原料は特に海外からの輸入に依存しており、近年の情勢変化により安定供給に関するリスクが顕在化しています。

また、この肥料の安定供給に関しては、食料安全保障上の欠点であり、体制の整備が他の要素よりも遅れている現状があります。

したがって、食料の安定供給を確保するためには、国内での肥料の生産と供給体制の構築が不可欠です。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 令和5年度補正予算 利用拡大 化学肥料 国内 国産 国産肥料 堆肥 対策 構築 生産体制 肥料 補助金 資源 農林水産省 農業資材
補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「事故防止対策支援推進事業」補助金
国土交通省は「事故防止対策支援推進事業」を実施しています。 自動車運送事業者に対する「デジタル式運行記録計及び映像記録型ドライブレコーダーの導入支援」、「過労運転防止に資する機器導入のための支援」、自…
「エイチ・シー・ネットワークス」がITインフラの企画・設計・構築・運用を手掛ける「グローバルコムサービス」に出資
2022年10月20日、エイチ・シー・ネットワークス株式会社は、グローバルコムサービス株式会社に出資したことを発表しました。 グローバルコムサービスは、企業におけるITインフラのコンサルティング・設計…
令和5年度「ポストコロナを見据えた受入環境整備促進事業補助金(観光地・観光産業における人材不足対策事業)」
国土交通省観光庁は、令和5年度「ポストコロナを見据えた受入環境整備促進事業補助金(観光地・観光産業における人材不足対策事業)」の2次公募について発表しました。 宿泊業の多くの業務に関して、宿泊業が抱え…
「建設事業主等に対する助成金」
厚生労働省は「建設事業主等に対する助成金」として建設事業主が利用できる助成金を紹介しています。 概要 建設事業主等に対する助成金には、建設事業主を対象とした助成金と建設事業主団体・職業訓練法人を対象と…
令和5年度「産地生産基盤パワーアップ事業のうち園芸作物等の先導的取組支援」補助金
農林水産省は、令和5年度「産地生産基盤パワーアップ事業のうち園芸作物等の先導的取組支援」の公募について発表しました。 輸出の拡大や新型コロナウイルス感染症の拡大を契機とした家庭内消費の拡大、輸入品から…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集