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2024年3月13日読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を運営する「Yondemy」が1.3億円調達
2024年3月13日、株式会社Yondemyは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Yondemyは、子ども向けの読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」や、Podcast番組「おうち読書のミカタラジオ」、完全無料の保護者向けLINE相談窓口「教えて!ヨンデミー」、おうち読書を深める保護者コミュニティ「おうち読書のミカタひろば」など、子どもの読書体験を多角的にサポートするサービスを展開しています。
「ヨンデミー」は、AIヨンデミー先生のサポートとゲーム感覚で楽しめるアプリにより、子どもの読書をサポートするサービスです。
好み・読書レベルに応じた本のレコメンド、1日3分のミニレッスンを通じた習慣化サポート、ゲーミフィケーションによる習慣化サポート、一言感想のシェア機能などを特徴としています。
今回の資金調達により、「ヨンデミー」の開発投資、マーケティング投資加速、人材採用の促進、組織体制の強化を行います。
こども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」(2024年2月)によれば、青少年(満10歳~満17歳)のインターネット利用率は、98.7%とほぼすべての人が利用しており、低年齢層の子ども(0歳~満9歳)の場合は、74.9%という結果となっています。また、通園中(0歳~6歳)は68%、小学生(6歳~9歳)は90%であり、小学校に入ると同時にインターネット利用率が急上昇するということがわかります。
また、利用時間については、青少年の平均利用時間は約4時間57分、低年齢層の子どもの平均利用時間は約2時間5分という結果となりました。
このように低年齢層の子どもにおいても1日の内かなりの時間をインターネットの利用に費やしていることがわかります。
一方で、国立国会図書館(国際子ども図書館)の「子どもの読書に関する7年間の追跡調査」(2023年9月)によると、小学1年生から高校3年生の全体では、49.0%が平日に読書をしない(0分)と回答しており、約半数の子どもが読書をしていないことがわかります。また、7年間の追跡データとして、全体の読書時間(1日あたり)の平均は、2015年の18.2分から、2022年の15.2分へと減少傾向にあります。
このようにインターネットの利用時間が増加する一方で読書時間が減少しているという現状があります。
しかし情報社会において書籍は、裏付けが取れた信頼できる情報を発信する媒体として重要です。また読書は、読解力の向上、語彙力の向上、自発的な学習などにも役立ちます。
そして子どもの頃から読書の習慣がある人は、大人になっても読書する習慣があるというデータもあるため、子ども期における読書習慣は重要な教育のひとつとして認識されています。
こうした中、Yondemyは、ゲーミフィケーションなどを駆使し子どもの読書習慣確立などをサポートするアプリ「ヨンデミー」などを手がけています。
株式会社Yondemyのコメント
このニュースを受けまして、株式会社Yondemy 代表取締役 笹沼颯太氏よりコメントが届きました。
株式会社Yondemy 代表取締役
2018年に筑波大学附属駒場中高を卒業後、東京大学文科二類に入学。2020年に東京大学経済学部経営学科に進学するとともに、株式会社Yondemyを設立。中高時代に日本の読書教育の第一人者である澤田英輔氏(通称あすこま)の授業でReading Workshop(読書を教える授業)に出会い、また大学入学後の2年間では、学習塾SEGにて英語多読講師(洋書の多読を通じて英語を学ぶ授業の講師)として勤務しつつ、個人で国語専門の家庭教師として活動。それらの読書指導にまつわる経験からYondemyを立ち上げた。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
今回の資金調達は、今後の事業開発や人材採用、プロダクト開発に当てる資金の確保を目的としております。
また、Yondemyはこれまでスモールな組織体制で子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を運営してきましたが、今回、VC3社に加え、ToC事業で大きな成果を残されている著名エンジェル含む個人投資家11名からの調達となり、経験豊富な応援団が形成できたこと、そして並行でアクセラレータープログラムであるG-STARTUP(グロービス)およびD2Cビジネスグロースプログラム(西日本新聞・ADKグループ)に参加し支援を受けていることなど、今後Go-to-Marketを実現するために必要なのはあとは「採用」という状態を作るための座組でもあります。
・今後の展望を教えてください。
今後、子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を中心として、従来提供してきたサービス群の提供価値をより強化するとともに、アライアンス等を通じて子供及び家庭との接点を拡張し、さらに読書領域から作文領域へと指導範囲を拡大する方針です。
具体的には、「ヨンデミー」の子どもUX・保護者UXそれぞれの改善や作文領域のアップセル機能や新規プロダクトの開発、主に出版業界各社とのアライアンスの促進などを目指し、BizDev・エンジニア・デザイナーなど各部門での採用を強化していきます。
・読者へのメッセージをお願いします。
今後も「日本中の子どもたちへ、豊かな読書体験を届ける」ことをMissionとして、「ヨンデミー」を筆頭として”読書を習う”という新しい文化を広めていくことでより多くの子どもたちに読書体験への入り口を提供するとともに、読書家となった子どもたちがより豊かな人生を歩めるような教育システムを新規サービスも含め構築していくことを目指しています。
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