注目のスタートアップ

独自の高純度キャップ化技術を用いたmRNA創薬を目指す「Crafton Biotechnology」が1億円調達

company

2024年1月16日、Crafton Biotechnology株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Crafton Biotechnologyは、独自のキャップ化技術、配列設計、合成方法などのプラットフォーム技術を用いたmRNA創薬の実現を目指しています。

独自のキャップ化試薬「PureCapアナログ」を開発し、高純度のmRNAを容易に調製することに成功しています。従来のmRNA医薬品の調製法は、不純物が生成されることがあり、過剰な副反応を引き起こすリスクがあることが課題となっています。

今回の資金は、研究開発基盤、創薬パイプラインの強化などに充当します。


mRNA(メッセンジャーRNA)とは、体内でDNAから遺伝情報の一部を転写して作られるものであり、これをもとにしてアミノ酸が連結されタンパク質が合成されます。

mRNA医薬品は、人工的に合成したmRNAを投与し、特定のタンパク質を体内で作ることで、治療や予防などを行うことを目的とした医薬品です。

米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチン「コミナティ」が、mRNA医薬品の実用化第1号であり、mRNA医薬品は新たな創薬モダリティとして世界的に注目が集まっています。

一方、さらなる普及にあたってはいくつかの課題を抱えています。

Crafton Biotechnologyは、mRNA医薬品の調製過程で分離困難な不純物が生成されるという課題を解決することを目指しています。独自技術を活用し、高純度のmRNAを容易に生成することに成功しており、この技術を基とした革新的mRNA創薬構想を推進しています。

研究開発を伴うビジネスでは、潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Crafton Biotechnology mRNA mRNA医薬品 PureCapアナログ アナログ キャップ化試薬 プラットフォーム技術 創薬 医薬品 名古屋大学 大学発スタートアップ 技術 拡散医薬品 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中小企業製造業工場向け案件管理・経営判断支援SaaS「monit」運営の「トランスミット」が1.24億円調達
2021年10月14日、トランスミット株式会社は、総額1億2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 中小企業製造業工場の案件管理や経営判断を支援するSaaS「monit(モニット)」を運…
独自の免疫測定技術を活用した免疫センサー・デバイス開発の「イムノセンス」に「大阪大学ベンチャーキャピタル」が追加投資
2021年3月30日、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社イムノセンスに対し、1億円の投資を実行したことを発表しました。 イムノセンスは、大阪大学産業科学研究所・民谷特任教授が開発したGL…
超小型陽子線がん治療装置を開発する「ビードットメディカル」が累計17億円調達
2022年5月31日、株式会社ビードットメディカルは、累計17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビードットメディカルは、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研…
医師の実名制相談サービス「AntaaQA」運営の「アンター」が2.3億円調達
2020年5月11日、アンター株式会社は、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 医師の実名制相談サービス「AntaaQA」や、医療者のためのスライド共有「Antaa Sli…
7/8開催予定のピッチコンテスト「IVS2022 LAUNCHPAD NAHA」 出場企業募集中 4/22〆切
2022年3月22日、IVS株式会社は、2022年7月8日に開催予定のピッチコンテスト「IVS2022 LAUNCHPAD NAHA」の出場企業の募集を発表しました。 出場企業の応募の締め切りは、20…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集