注目のスタートアップ

モバイル胎児モニターを核とした周産期遠隔医療プラットフォームを展開する「メロディ・インターナショナル」が1.1億円調達

company

2023年11月29日、メロディ・インターナショナル株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

メロディ・インターナショナルは、モバイル胎児モニターを核とした周産期遠隔医療プラットフォームを展開しています。

モバイル胎児モニター「分娩監視装置iCTG」と、遠隔医療プラットフォーム「Melody i」により、胎児の健康状態を医師・妊婦が遠隔で知ることができる仕組みを提供しています。

「分娩監視装置iCTG」は、胎児の心拍と妊婦のお腹の張りを病院や自宅などで測ることができるワイヤレス分娩監視装置です。妊婦のお腹にセンサーを当てることで計測が可能です。データはインターネット経由でクラウドサーバーにアップされ、どこでもいつでもリアルタイムに閲覧でき、長期間アーカイブされます。

「Melody i」は、計測した結果を自動的にクラウドサーバー経由で医師に送信する、医療従事者と妊婦をつなぐコミュニケーションプラットフォームです。また、医師・妊婦だけでなく、クリニックから周産期センターへのデータ連携や、母体搬送中のデータのリアルタイム共有なども可能にします。


周産期医療は、産科医不足による産科閉鎖、混合病棟化、ハイリスク妊産婦・ハイリスク新生児への対応など、複数の課題に直面しています。

周産期医療の体制整備は、少子化対策の観点からも重要であり、安心して出産にのぞめる環境の実現に向けた取り組みが進められています。

産科医不足は、産科・産婦人科を専攻する医師の減少、新生児医療専攻の医師の少なさ、医師の都市部への集中など複数の要因があります。

日本の周産期医療は高度で質の高いものですが、産科医不足などによって地方では医療格差が生じています。

こうした医師不足や医療格差を解決するものとして遠隔医療が注目されています。

これまで遠隔医療はその利便性が注目されていたものの、なかなか現場への導入にはつながりませんでした。

しかしコロナ禍によって遠隔医療の重要性が広く周知され、遠隔医療の導入が進みつつあります。

こうした中、メロディ・インターナショナルは、モバイル胎児モニター「分娩監視装置iCTG」と遠隔医療プラットフォーム「Melody i」により、周産期遠隔医療の実現・普及に貢献しています。

遠隔医療は国内だけでなく海外の国々の課題解決にも資するものであり、今後のさらなる成長が期待されます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Melody i コミュニケーション センサー データ プラットフォーム モニター モバイル ワイヤレス 健康状態 分娩監視装置iCTG 医師 医療従事者 妊婦 株式会社 病院 監視 胎児 装置 資金調達 遠隔 遠隔医療
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ワークサンプルテスト型新卒採用アセスメントツール「Job-T」提供の「キャリアエッセンス」が3,000万円調達
2021年6月22日、株式会社キャリアエッセンスは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 新卒学生の実務スキルを定量評価を可能とするワークサンプルテスト型アセスメントツール「Job-…
工場の現場作業を高精度に解析する画像認識ソフトウェア「Ollo Factory」を展開する「Ollo」が2億円調達
2022年7月11日、株式会社Olloは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Olloは、作業を高精度に解析する画像認識ソフトウェア「Ollo Factory」や、高精度の顔認証ソフ…
データ戦略型アドエージェンシー「ADVA」などを展開する「サイカ」が8億円調達
2022年9月6日、株式会社サイカは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、2022年2月2日に37億円の資金調達を発表しています。 サイカは、総合マーケティング分析ツール「M…
食の福利厚生サービス「どこでも社食」や体験型オンラインスクール「こどハピ」を展開する「シンシアージュ」が資本業務提携関係を強化
2023年7月3日、株式会社シンシアージュは、既存株主である株式会社木下グループおよび、株式会社アップフロントグループの2社と資本業務提携をより一層強化するため、同2社を引受先とする第三者割当増資を行…
インフルエンサー共創型事業開発モデルを提供する「INFRECT」が2億円調達
2023年12月22日、株式会社INFRECTは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 INFRECTは、顧客理解、商品・サービス企画開発、プロモーションなど、マーケティング領域の各フェ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集