注目のスタートアップ

ブロックチェーンゲーム『キャプテン翼-Rivals』などを手がけるWeb3企業「BLOCKSMITH&Co.」が資金調達

company

2023年11月16日、株式会社BLOCKSMITH&Co.は、資金調達を実施したことを発表しました。

BLOCKSMITHは、2023年1月にThirdverse社(現MintTown)にブロックチェーンゲーム『キャプテン翼-Rivals』を提供するなど、ブロックチェーン関連の開発を行っています。

また、ブロックチェーンゲーム開発だけでなく、2023年4月にはAI活用のユースケースを創出することを研究目標としたAI Laboを設立し、2023年9月には「顔認証Web3ウォレット」に関する業務提携を発表するなど、関連技術の開発にも力を入れています。

プロダクトとして、縦型ショート動画クイズアプリ「QAQA(カカ)」(α版)を先行プレイの応募者に向けて提供しています。

クイズを出題したり、解答したりすることでゲーム内通貨「Chip」を貯め、その通貨を暗号資産「BLQS」に交換できるユーザー投稿型(UGC)のアプリです。

今回の資金調達は、上場に向けた資本構成と財務強化を目的としています。


Web3は、暗号資産の基盤として利用されているブロックチェーン技術を利用した次世代のインターネットやその関連サービスのことです。ブロックチェーンは、P2P通信、非中央集権性、高い改竄耐性などの特徴を持ちます。

Web3はこれらの特性を活用し、既存のインターネットの課題を解決することを目指しています。

たとえば、既存のインターネットは、巨大IT企業が利益やデータを独占する構造にあります。インターネットが社会にとって重要なインフラとなっている現在、巨大IT企業に権力が集中する構造は、彼らに社会を大きく動かすことができる力を与えるということにもつながります。

Web3は、こうした巨大IT企業から権利を取り戻し、ネットワークで分散管理することを目指しています。

すでに活用されている事例としては、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)があります。NFTは真正性や所有権を確認するための証明書を記録したデジタルデータであり、デジタルデータにもモノとしての価値を付与することで、プラットフォームに頼らないデジタルデータの販売や流通を可能にします。

これを活用したのがブロックチェーンゲームです。一般的なゲームは、ゲームをプレイすることでゲーム内でアイテムを入手したりキャラクターを育てたりすることができます。その価値は費やされた時間や運などが決定します。したがって、そのゲームをプレイするプレイヤーにとっては、強いキャラクターやレアなアイテムは大きな価値を持ちます。時には現実の通貨で買いたいと願う人もいるかもしれません、

しかしゲーム内アイテムの売買はあまり一般的ではありません。それはゲームにはクラッキングなどによって不正な手段でアイテムを入手したりキャラクターを育てたりされているというリスクがあるからであり、それによって価値の担保ができないからです。

この課題はブロックチェーン技術を活用しデジタルデータの真正性を担保することで解決できます。こうして登場したのがブロックチェーンです。ブロックチェーンは、遊ぶことで稼ぐ(Play to Earn)ことが可能であり、ビデオゲームを革新するものとして近年注目されています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ GameFi NFTゲーム Web3 ブロックチェーンゲーム 暗号資産 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「みらい創造機構」が大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始
株式会社みらい創造機構は、大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始することを発表しました。 「LEAP」プログラムは、大企業に集中している人材向けに、新規事業開発の環境を提供するものです。…
AIにより運送会社の配車管理・配送計画を自動化する「AI自動配車アシスタント LOG」提供の「Logpose Technologies」が4,000万円調達
2022年3月1日、株式会社Logpose Technologiesは、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 “世界中の荷物情報を整理し、流通を最適化する。”をミッションに、物流…
統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供する「SUPER STUDIO」が17億円調達
2025年5月16日、株式会社SUPER STUDIOは、総額約17億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約101億円となります。 SUPER STUDIOは、統合コマース…
音楽ライブポータルサイトを手がける「Chear」が資金調達
2024年4月30日、Chear株式会社は、日本政策金融公庫・きらぼし銀行から融資による資金調達を実施したことを発表しました。 Chearは、音楽ライブ情報ポータルサイト「Chear(チーア)」を開発…
転倒ハイリスク者を可視化するAIアプリ「Reha3.0」を提供する「Rehabilitation3.0」が資金調達
2025年5月28日、Rehabilitation3.0株式会社は、資金調達を発表しました。 Rehabilitation3.0は、睡眠時のバイタルデータをAI技術で解析し、転倒ハイリスク者を可視化す…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集