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2023年10月30日タクシー配車アプリを展開する「GO」が資金調達

2023年10月27日、GO株式会社は、フィデリティ・インターナショナルおよび両備グループの岡山交通株式会社を割当先とする第三者割当増資による資金調達を決議したことを発表しました。
GOは、タクシー配車アプリ「GO」、法人向けタクシー配車・管理・請求書支払いソリューション「GO BUSINESS」、交通事故削減AIドライブレコーダーサービス「DRIVE CHART」、タクシーのEV化とエネルギーマネジメントを推進する脱炭素サービス「GX(グリーントランスフォーメーション)」を展開しています。
今回の資金は、タクシー配車アプリ「GO」の基盤拡大・機能強化、タクシー産業の発展に向けた取り組み、モビリティ産業に関わるさまざまな社会課題の解決に向けた次世代事業などへの活用を予定しています。
交通インフラのひとつであるタクシーは、自宅やホテルなどに呼び、そこから動くことなく目的地まで移動することができるという特徴を持っています。
1人で移動させることが難しい荷物がある、公共交通機関がない場所に向かう、怪我などで歩くことが難しいといったシーンで利用されています。
タクシーが顧客を見つける主な手段は、街中を走りながら乗客を探す「流し」、ホテル・駅・空港などのタクシー乗り場に並ぶ「つけ待ち」、顧客からの依頼を受けて顧客のもとに向かう「無線」の3つがあります。
流しの場合、効率よく顧客を見つけるには経験や勘などが必要となるという課題があります。また、顧客としても運が悪ければ流しのタクシーを拾えず、時間を浪費してしまうこともあります。
電話での依頼は効率的な配車方法ではありますが、無線の受付のために本部などに人員が必要であること、顧客側も現在位置を電話で伝える必要があり、馴染みのない場所からタクシーを呼ぶことが難しいことといった課題があります。
タクシー配車アプリは、位置情報を利用してユーザーの位置にタクシーを呼ぶことが可能であるため、電話での配車の課題を解決し、さらに業務効率化も実現します。また、決済をアプリ経由にできるため、タクシーでの決済の手間がなくなる、車内に現金を置かずに済むといったメリットもあります。
タクシー配車アプリは、タクシー業界のDX、ユーザーの利便性の向上双方を実現するものであり、今後さらに普及していくと考えられます。
GO株式会社のコメント
このニュースを受けまして、GO株式会社よりコメントが届きました。
GO株式会社は、「移動で人を幸せに。」をミッションに、日本のモビリティ産業をアップデートする様々なITサービスの提供を行っています。
社名:GO株式会社(英語表記:GO Inc.)
所在地:〒106-6216 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー16F
設立:1977年8月
事業内容:タクシー事業者等に向けた配車システム提供などモビリティ関連事業
・今回の資金調達の目的は何ですか?
タクシーアプリ『GO』の基盤拡大・機能強化を通じたお客様の利便性向上とタクシー産業の発展に向けた取り組みに加え、モビリティ産業に関わるさまざまな社会課題の解決に向けた次世代事業の開発への活用を予定しております。
・今後の展望を教えてください。また、読者へのメッセージをお願いします。
おかげさまでタクシーアプリ『GO』は累計1500万DLを超えるなど多くのお客様にご利用いただいていますが、引き続き市場のポテンシャルは十分にあると考えております。今後もユーザー体験を向上させるべく、需給双方の声をしっかり受け止めながら『GO』関連のプロダクト・サービスの開発に努めていきます。また、乗務員人材の採用支援、脱炭素サービスなどの新規事業の拡大を通じてタクシー産業にとどまらない交通課題および社会課題の解決にチャレンジし、ミッションである「移動で人を幸せに。」の実現を目指してまいります。
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