創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年9月15日半導体検査を短縮する電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する「Photo electron Soul」が7.3億円調達
2023年9月13日、株式会社Photo electron Soulは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
Photo electron Soulは、電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する、名古屋大学発スタートアップです。
半導体製造におけるウェハの欠陥検査において、独自の革新的な電子ビーム技術(半導体フォトカソード電子ビーム)により、従来よりも圧倒的に速い検査を実現します。
また、電子ビーム技術をもとに、あらゆる分野(ライフ、マテリアル、エンジニアリング)において技術革新を起こしていくことを目指しています。
「ウェハ」とは、単結晶シリコンの円柱状インゴッドを薄くスライスした円盤状の板のことです。このウェハは、半導体素子の製造に不可欠な材料であり、電子機器に欠かせない要素です。
ウェハ上に回路を形成することで、電子部品が製造されます。この製造プロセスは多くの段階から成り立ち、それぞれの段階で欠陥が発生する可能性があります。そのため、複数回の欠陥検査が必要です。とくに、集積回路(IC)などの微細で精密な電子部品は、高度な検査技術が求められます。
さらに、近年のICの高性能化に伴い、微細化と多層化が進展し、検査の難易度が増しています。既存の検査技術と装置は、このような微細な電子部品の検査に時間がかかるという課題を抱えています。半導体メーカーや半導体検査装置メーカーは、検査技術の向上に多額の資金を投じていますが、まだ有効な検査技術は現れていません。
Photo electron Soulの技術は、この半導体検査装置の検査速度を圧倒的に向上させることができる革新的なものです。
事業の拡大のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BtoB Photo electron Soul 半導体 半導体フォトカソード電子ビーム 名古屋大学 大学発スタートアップ 株式会社 検査 研究開発 資金調達 電子ビーム 電子ビーム生成装置 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2024年9月4日、株式会社ドローンショー・ジャパンは、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ドローンショー・ジャパンは、ドローンを用いた航空ショー事業を展開しています。 自社でドロー…
2022年11月15日、株式会社パワーエックスは、大手金融機関から融資によって15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 パワーエックスは、超急速EV充電用蓄電池・定置用蓄電池・船舶用電池・住宅…
「SBIR制度に基づく支援」のご案内です。 国等の指定する特定の研究開発補助金等を受けた中小企業者、または事業を営んでいない個人は、その成果を利用した事業活動を行う場合に、特許料の減免や日本政策金融公…
2020年9月17日、株式会社Tomoni Solutionsは、「U:story」を2020年10月1日にオープンすることを発表しました。 「U:story」は、高校生向けの就職情報サイトです。 学…
2023年7月25日、株式会社フィナンシェは、TISインテックグループのTIS株式会社と資本業務提携を締結したことを発表しました。 フィナンシェは、トークン発行型のクラウドファンディングサービス「Fi…
大久保の視点
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…