注目のスタートアップ

半導体検査を短縮する電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する「Photo electron Soul」が7.3億円調達

company

2023年9月13日、株式会社Photo electron Soulは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Photo electron Soulは、電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する、名古屋大学発スタートアップです。

半導体製造におけるウェハの欠陥検査において、独自の革新的な電子ビーム技術(半導体フォトカソード電子ビーム)により、従来よりも圧倒的に速い検査を実現します。

また、電子ビーム技術をもとに、あらゆる分野(ライフ、マテリアル、エンジニアリング)において技術革新を起こしていくことを目指しています。


「ウェハ」とは、単結晶シリコンの円柱状インゴッドを薄くスライスした円盤状の板のことです。このウェハは、半導体素子の製造に不可欠な材料であり、電子機器に欠かせない要素です。

ウェハ上に回路を形成することで、電子部品が製造されます。この製造プロセスは多くの段階から成り立ち、それぞれの段階で欠陥が発生する可能性があります。そのため、複数回の欠陥検査が必要です。とくに、集積回路(IC)などの微細で精密な電子部品は、高度な検査技術が求められます。

さらに、近年のICの高性能化に伴い、微細化と多層化が進展し、検査の難易度が増しています。既存の検査技術と装置は、このような微細な電子部品の検査に時間がかかるという課題を抱えています。半導体メーカーや半導体検査装置メーカーは、検査技術の向上に多額の資金を投じていますが、まだ有効な検査技術は現れていません。

Photo electron Soulの技術は、この半導体検査装置の検査速度を圧倒的に向上させることができる革新的なものです。

事業の拡大のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB 半導体 名古屋大学 大学発スタートアップ 株式会社 検査 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クロスボーダー・マーケティングと越境EC事業の「トレンドExpress」が7億円調達へ
2019年10月29日、株式会社トレンドExpressは、資金調達を実施することを発表しました。 中国を中心とする消費者ビッグ・データをベースに、クロスボーダー・マーケティング事業と、越境EC事業を展…
契約書自動作成・弁護士相談プラットフォーム「クラウドリーガル」を開発・提供する「a23s」が7,000万円調達
2023年8月10日、a23s株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 a23sは、契約書自動作成・弁護士相談サービスを含むバーチャル法律事務所プラットフォーム「クラウ…
SaaSのアカウント発行・権限設定自動化プラットフォーム「YESOD」提供の「イエソド」が2億円調達
2020年8月17日、株式会社イエソドは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 散らばった人事・組織情報を統合し、各種SaaSのアカウント発行・権限設定を自動化するSaaS統制プラットフ…
異音検知システムや音声認識・自然言語解析処理の「Hmcomm」が資金調達
2021年8月10日、Hmcomm株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 異音検知プラットフォーム「FAST-D」や、AI音声自動応対システム「Terry」、議事録自動作成システム「ZME…
データ生成現場にてAI処理し活用するエッジAI事業の「EDGEMATRIX」が9億円調達
2019年8月29日、EDGEMATRIX株式会社は、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また引受先である、株式会社NTTドコモ、清水建設株式会社、日本郵政キャピタル株式会社とは、協業…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集