注目のスタートアップ

HR 共創プラットフォーム「PathosLogos」を開発・提供する「パトスロゴス」が19.5億円調達

company

2023年9月13日、株式会社パトスロゴスは、総額19億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

パトスロゴスは、HR 共創プラットフォーム「PathosLogos」や、大企業向けSaaS型人事給与サービス「Combosite人事給与」を開発・提供しています。

「PathosLogos」は、複数のHR SaaSとデータ連携をシームレスに行う、標準化されたデータベースを保持するデータ連携基板です。これによりユーザーは、システム連携を意識する必要がなく、自由にSaaSを選択しシステムを運用することが可能となります。


SaaS(Software as a Service)は、インターネットを介して提供されるソフトウェアサービスの一形態です。この形式は、ブラウザ経由でのアクセスが可能で、ネット環境が整っていればいつでもどこからでも利用できる利便性を備え、初期費用やアップデート費用が不要な点から、多くの企業や組織で導入が進んでいます。

しかし、SaaSは会計、経費精算、社内コミュニケーション、顧客管理、案件管理、営業支援、電子契約など、用途ごとに異なるサービスが存在し、それらのサービス間でデータの連携が難しいという問題も抱えています。この問題に対処するため、SaaSプロバイダーはAPI連携を提供する場合もありますが、API連携にはデータベースの仕様の差異などが影響し、データ同期の不完全性が生じることがあります。

そこで、パトスロゴスは、標準データベースを整備し、共創パートナーのSaaSとのシームレスで確実なデータ連携を実現するHR共創プラットフォーム「PathosLogos」を提供しています。

一方で、大企業はERP(Enterprise Resource Planning)と呼ばれる基幹システムを運用しており、これは年数をかけてカスタマイズされ、運用・管理・保守に高いコストがかかっています。また、ERPとSaaSを連携させる場合、ERPのカスタマイズに多額のコストが必要であり、SaaSの柔軟性が損なわれる可能性があります。このため、大企業はERPの変革と、より柔軟で効率的な基幹システムの実現がDXにおける重要な課題とされています。

「PathosLogos」は、他社のSaaSと共創しながら、新しい形態の人事ERPを構築し、大企業のDXに貢献することを目指しています。

大きな組織ではすでに利用しているシステムがあり、それを変更することには大きな労力が伴います。しかし創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

また、システム整備には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Combosite人事給与 ERP HR HR共創プラットフォーム iPaaS PathosLogos SaaS データベース バックオフィス パトスロゴス プラットフォーム 人事 基幹システム 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コーヒー専門ECプラットフォーム「Heirroom」を運営する「Oriental Coffee Ventures」が「オイシックス・ラ・大地」CVCから資金調達
2024年7月4日、株式会社Oriental Coffee Venturesは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、オイシックス・ラ・大地のCVCである「Future Food Fund…
「Cinderelax」がYouTubeのメイク動画を見やすくする美容動画アプリ「BU(ビュー)」をリリース
2023年6月26日、株式会社Cinderelaxは、「BU(ビュー)」をリリースしたことを発表しました。 「BU」は、YouTubeのメイク動画を見やすくするアプリです。 著名なメイクYouTube…
採用イネーブルメントSaaS「RekMA」を提供する「Haul」が5億円調達
2024年9月19日、株式会社Haulは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、採用イネーブルメントSaaS「RekMA(リクマ)」をローンチしたことも併せて発表しました。 「Re…
「アンドパッド」が住宅業界の検査品質の標準化を実現する「ANDPAD検査」を大幅リニューアル
2022年11月21日、株式会社アンドパッドは、「ANDPAD検査」を大幅にリニューアルし、新しい製品として提供を開始することを発表しました。 「ANDPAD検査」は、住宅施工時の工程内自主検査の標準…
遠隔心臓リハビリテーション・システム開発の「リモハブ」が8,000万円調達
2020年4月1日、株式会社リモハブは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2020年1月20日には、総額2億7,000万円の資金調達を実施を発表しています。 遠隔心臓リハビリ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集