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生活に溶け込むスマートホーム製品を展開する「mui Lab」と「三菱地所」が資本業務提携

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2023年8月31日、mui Lab株式会社は、三菱地所株式会社と資本業務提携を行ったことを発表しました。

mui Labは、穏やかなテクノロジーを提供するスマートホーム・賃貸管理サービス「mui Smart Living」や、天然木のタッチパネルディスプレイ(スマートホームハブ)「muiボード」、新電力事業者向けの節電・DRシステム「mui DRシステム」などを展開しています。

「mui Smart Living」は、ユーザーにスマートホームによる新しい暮らしを提供したい企業のDXを支援するソリューションサービスです。スマートホームとしての機能の提供だけでなく、人とデジタルテクノロジーの接点を穏やかにするデザインアプローチ「Calm UI」により、日々の暮らしのウェルビーイングを実現します。

暮らしに便利な機能を備えたモバイルアプリ「mui Kurashiアプリ」、コミュニケーションデバイスの「muiボード」、温湿度などが検知できる「muiセンサー」をパッケージで提供しています。これにより家電やIoT機器をコントロールしながら、入居者とダイレクトにコミュニケーションをとることができます。

三菱地所は、総合デベロッパーとしての知見を活かし、スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を提供しています。

両社は2022年初旬から協業を開始し、ホームエネルギーマネジメント(HEMS)技術の共同開発に取り組んでいます。

今回の提携により、協業体制を強化し、国内の住宅・不動産・エネルギー業界へ向けた新サービスの開発を加速させます。


スマートフォンやコンピューターなどのデバイスは、人間社会において情報の取り扱い方を劇的に変化させました。

現在の社会は、「情報」が限りなく高い地位にあり、それを中心として機能しているといっても過言ではない状況にあります。

しかし、スマートフォンをはじめとするデジタル機器は人間の注意をひとつに傾け、集中を奪ってしまうという課題を抱えています。

コンピューター学者のマーク・ワイザー氏とジョン・シーリー・ブラウン氏は、Calm Technology (カームテクノロジー:穏やかな情報技術)という設計思想を1990年代に提唱しています。

カームテクノロジーは、ユーザーの注意を引く度合いを最小限にする、情報を伝達することで安心感などを生むといった設計により、テクノロジーによる情報過多や過剰な通知からくるユーザーのストレスを軽減することを目的としています。

mui Labは、この設計思想をベースに、「環境に溶け込む」「身体性を伴う相互作用」「情緒的な体験を提供する」といった特徴を備えたUIである「Calm UI」を構築し、このUIをもとにスマートホームハブなどのデジタル機器を開発・提供しています。

たとえば、「muiボード」は、見た目は一枚の横長の木板ですが、住宅に複数導入されたスマートホーム製品を1か所で操作できるスマートホームハブとしての機能を有しています。

mui Labは、こうした生活と調和するスマートホーム製品などにより、暮らしのウェルビーイングを実現することを目指しています。

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