注目のスタートアップ

知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」を手がける「Mujin」が123億円調達

company

2023年9月5日、株式会社Mujinは、総額123億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Mujinは、汎用的知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」や、ロボットビジョンシステム「Mujinビジョン」、知能ロボットハンド「Mujinハンド」などを開発・販売するコンポーネント事業、知能ロボットソリューションやAGVソリューションを提供するソリューション事業、各社のニーズに沿った生産システム構築を請け負うエンジニアリング事業を展開しています。

今回の資金調達により以下の項目を強化します。
・知能ロボットコントローラーや3Dビジョンシステムのさらなる高度化と多機能化への技術投資
・モバイルロボットやデバンニングロボット等の新製品の市場投入
・さまざまなロボット製品含む自動化トータルソリューションをワンストップで提供する会社体制の構築
・現在高成長中の欧米事業の拡大


工場や物流倉庫などでは、業務効率化や省人化、自動化のために多数のロボットの導入が進んでいます。

とくに産業用アームロボットは、さまざまな領域で広く導入されているロボットのひとつです。

しかしこのロボットは、ロボットが掴む部品の形状・動作・軌道などをプログラムする「ティーチング」という初期設定が必要となります。この作業は専門家が行う必要があるほか、取り扱う部品が増えた時や、ロボットの配置、作業内容を変更した時などには、随時ティーチングを行う必要があります。

近年、さまざまな領域で注目が高まっているAIは、こうしたロボットのティーチングを自動化できることから、現在急激に導入が進められています。

ほかにも高度なティーチングが求められる対象物(食品などの不定形なもの)についても、AIを導入することでロボットが扱うことが可能となってきています。

Mujinは、主要メーカー10社のロボットアームに接続可能な汎用的知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」などの提供を通じ、ロボットの普及を促進しています。

株式会社Mujinのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Mujinよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

記事内でご紹介くださった4つの強化項目を中心に、世界で戦えるベンチャー企業になるためです。弊社はリーマンショック後の厳しい環境の中で生まれた会社です。

昨今世界経済にも陰りが出てきて、現場で使ってもらえる本物の技術を持つ企業でないと生き残りが厳しい状況が続いています。また、世界ではインフレーションが進み続けており、特に欧米では人件費の高騰による自動化のニーズも高まっています。

Mujinはこれまで日本の厳しい基準の現場で多くの導入実績を培ってまいりましたため、海外での導入も増え、弊社の技術を認めていただいているので、事業の更なる拡大を加速させるべく、資金調達を実施いたしました。

・今後の展望を教えてください。

Mujinの技術で世界中のお客様の課題解決貢献できるよう、欧米での事業拡大も加速させていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

Mujinのビジョンである「過酷な労働から人々を解放し、人類が創造性、技術革新、そして世界をより良くする活動に集中できる世界を実現する。」に向かって、Mujinの技術に磨きをかけながら、より豊かな社会の実現に貢献できるよう取り組んでまいります。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AGV BtoB Mujin Mujinコントローラ コンポーネント システム ソリューション ファクトリーオートメーション ロボット ロボットハンド ワンストップ 株式会社 構築 汎用的 生産システム 知能ロボットコントローラー 自動化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

プラント業界の発注企業と受注企業/一人親方をつなぐ「テクノワ」が4,000万円調達
2024年6月4日、株式会社テクノワとC2C Platform株式会社は、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テクノワは、プラント業界の発注企業と受注企業/一人親方をつなぐダイ…
eスポーツのオンライン大会プラットフォーム提供の「JCG」が5.7億円調達
2020年1月23日、株式会社JCGは、総額5億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 eスポーツのオンライン大会プラットフォーム「JCG」の運営や、eスポーツ大会の企画・運営などを行…
オンラインマーケットプレイスプラットフォーム展開の「Mirakl」が「Japan Cloud」と提携し日本法人を設立
2022年5月25日、Mirakl(本社:フランス)は、ジャパン・クラウド・コンピューティング株式会社と戦略的提携を結んだことを発表しました。 これにより、新たな合併会社、Mirakl株式会社を設立し…
内視鏡AI開発の「AIメディカルサービス」が46億円調達
2019年10月4日、株式会社AIメディカルサービスは、総額約46億円の資金調達を実施したことを発表しました。 消化器に対する内視鏡検査を支援するAIを開発しています。 このAIは、早期の胃がんを発見…
設備点検用ドローンブランド「Rangleシリーズ」を展開する「DRONE SPORTS」が1億円調達
2025年1月20日、DRONE SPORTS株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DRONE SPORTSは、設備点検用ドローン「Rangleシリーズ」を企画・開発・製造してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集