注目のスタートアップ

小型SAR衛星の開発・衛星データの販売・データ解析によるソリューションの提供を行う「Synspective」が総額50億円の融資契約を締結

company

2023年7月20日、株式会社Synspectiveは、独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円の融資契約(期間5年)を締結したことを発表しました。

Synpectiveは、小型SAR衛星の開発・運用、衛星データの販売、データ解析によるソリューションの提供を行っています。

これまで3機の小型SAR衛星を打ち上げ、画像取得に成功し、その運用を行っています。さらにデータサイエンスや機械学習を活用してデータを解析し、意思決定や業務効率化に利用できる情報を提供するクラウドベースのソリューションサービスを顧客に提供しています。

2020年代後半には、30機の衛星コンステレーションとアナリティクスプラットフォームを活用し、準リアルタイムで世界の変化を理解できる統合システムの構築を目指します。


2010年時点の世界の宇宙ビジネス市場規模は約27兆円でしたが、2019年には約40兆円へと成長しています。将来的には2040年代に100兆円を超える市場規模に達すると予測され、この市場は非常に注目されています。

宇宙ビジネスの急速な成長は、超小型衛星の進化と打ち上げコストの低下が大きな要因となっています。これにより多くのスタートアップが市場に参入しています。

人工衛星の打ち上げ数も増加しており、2011年には129機でしたが、2021年には1,809機となりました。そして、2030年頃には年間4,000機以上になると予測されています。

これらの衛星はリアルタイムまたは準リアルタイムで地上の情報を収集することができます。これはインターネット環境の整備されていない場所でもデータを取得可能であり、そのカバー範囲の広さから、今後衛星データ活用が世界的に重要となると考えられています。

Synspectiveは、衛星コンステレーションを構築することを目指しています。これは複数の衛星を打ち上げ、地球の広範囲をカバーするネットワークを形成するシステムであり、小型衛星でも世界の変化を準リアルタイムで把握することを可能にします。これにより、世界の変動を迅速に把握するシステムを実現することを目指しています。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SAR クラウド ソリューション データ 宇宙ビジネス 小型 小型SAR衛星 株式会社 融資 衛星 衛星コンステレーション 衛星サービス 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE」を展開する「Alpaca.Lab」が資金調達
2023年6月14日、株式会社Alpaca.Labは、資金調達を実施したことを発表しました。 Alpaca.Labは、運転代行配車プラットフォーム「AIRCLE(エアクル)」を展開しています。 アプリ…
車窓XRを開発する「DUAL MOVE」が2.7億円調達
2025年10月6日、株式会社DUAL MOVEは、2億6600万円の資金調達を発表しました。 引受先は、TPR株式会社です。 DUAL MOVEは、自動車などの車窓への映像表示を可能にし、車窓越しに…
大豆由来の植物肉原料(ミラクルチップ)を開発・製造する「DAIZ」が6.5億円調達
2020年5月18日、DAIZ株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 大豆由来の植物肉原料(ミラクルチップ)を開発・製造しています。 これまでの植物肉は、大豆搾油後…
社会課題解決ゲームを運営する「Digital Entertainment Asset」が22億円調達
2025年9月24日、Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(本社:シンガポール)は、総額22億円の資金調達を発表しました。 Digital Entertainme…
住環境整備に特化したコンサルティングサービス「社宅2.0」を展開する「リネクサス」が資金調達
2023年8月4日、株式会社リネクサスは、資金調達を実施したことを発表しました。 リネクサスは、住環境整備に特化したコンサルティングサービス「社宅2.0」を提供しています。 旧来の企業が一方的に住まい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集