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2023年7月18日資源循環プラットフォーム「pool」などを手がける「レコテック」が資金調達
2023年7月14日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
レコテックは、循環型サプライチェーンを構築するクラウドサービス「pool」、国産100%PCR材「pool resin」、資源循環に向けたコンサルティング事業を展開しています。
「pool」は、廃棄されている都市資源の情報を見える化し、回収効率を高め、リサイクル材料を活用したい製造業者と排出事業者をつなぎ合わせ、循環型サプライチェーンをデザインします。
あらゆるプロセスで情報連携することで、リサイクル材を活用する上で必要となる、どこから・どのようなプロセスを経てリサイクルされたのかというトレーサビリティ情報と、スコープ3カテゴリ1・5のCO2排出量情報を提供します。
今回の資金は、「pool」の事業拡大に充当します。
天然資源の枯渇、ごみ問題、環境破壊など、資源に関する社会課題は年々深刻化しており、根本的な解決が求められています。
これら社会課題を解決する方法のひとつとして、循環型社会の実現が進められています。
循環型社会とは、少ない資源を循環させて効率的に活用する環境負荷の低い社会のことです。
たとえば、現代社会はプラスチック素材に頼った製品に溢れていますが、プラスチックは石油由来であるため、将来的に枯渇の可能性があるほか、自然に還らないことから、数々の環境問題を引き起こしています。そのため、なるべくプラスチックの廃棄を減らし、資源を効率的に利用するため、リサイクルなどの仕組みを確立する必要があります。
日本では高度経済成長期に埋立地のキャパシティの問題が顕在化し、2000年代から各種リサイクル法が制定されるなど、リサイクルが推進されてきました。
一方、日本のプラスチックごみのリサイクル率は80%と高い水準にありますが、そのうち56%をサーマルリサイクルが占めています。サーマルリサイクルとは、プラスチックを焼却する際に発生する熱エネルギーを回収して発電などに利用するものです。
サーマルリサイクルは廃棄物の有効活用ではあるものの資源が循環するリサイクルの形ではないことから、諸外国ではリサイクルとはカウントされていないこともあります。
そのため日本では資源循環のための仕組みの構築が求められています。
レコテックは、都市資源の可視化、物流効率・工場稼働率の最適化によるコスト減、再生資源のトレーサビリティの担保を実現する「pool」により、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。
SDGs(持続可能な開発目標)は人類として長期的に取り組んでいかなくてはならないことですが、これはビジネスチャンスでもあります。もちろん社会課題を解決しなくてはならないのでハードルは高いのですが、その分投資家からの注目を集めやすいという利点があります。「冊子版創業手帳」では、さまざまな起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。
また、事業の拡大のためには資金調達が重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
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