注目のスタートアップ

製造業向けスキルマネジメントシステムを提供する「Skillnote」が4.1億円調達

company

2023年6月21日、株式会社Skillnoteは、総額約4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、富士通株式会社と業務提携の検討を行うことに合意したこと、富士通は富士通ベンチャーズが運用するファンドを通じて出資を行ったことも併せて発表しています。

Skillnoteは、製造業向けスキルマネジメントシステム「Skillnote(スキルノート)」を開発・提供しています。

力量情報をデジタル化することで、力量管理業務を効率化するとともに、データに基づいた人材育成や配置、キャリア開発、生産型システム・人材管理システムなどとの連携を実現し、製造業の生産性向上や組織力強化を実現します。

今回の資金は、「Skillnote」のさらなる機能強化、人材管理システムや生産系システムとの連携に向けた開発体制の拡充、グローバル展開加速のための体制拡充などに充当します。


力量とは、個々の業務に必要となる、技能・知識・資格・経験などの能力のことです。製造業では、国際品質マネジメント規格ISO9001や顧客監査の対応のために力量管理を行っているケースが多くなっています。

力量は、技術者それぞれのスキル評価を表で一覧にしたものであるスキルマップ(力量管理表)によって管理することが一般的な方法となっています。表としてスキルが可視化されるため、人材配置を簡単かつ適切に行うことができるようになります。

一方、こうしたスキルマップはExcelなどの表計算ソフトで作成されることが多く、手入力に大きな負担がかかる、リアルタイムな更新が難しい、グラフなどで表示することに手間がかかりデータ活用に問題が生じるといった数多くの課題を抱えています。

力量管理は、適切な人材配置が可能となるというだけでなく、スキル可視化による戦略的な人材育成につなげることもできます。製造業は技術者のスキルに依存する割合が高いため、力量管理は経営全体に関わってくる重要な業務であるといえます。

Skillnoteは、製造業の力量管理を効率化・デジタル化する「Skillnote」の提供を通じ、製造業の適切な人材配置や人材育成を支援しています。

デジタル化は、これまで非効率的だった業務を大幅に効率化してくれる可能性があります。企業の利益を最大化するために重要な取り組みであるため、もし非効率的な業務があるのならば、最適なソリューションを探すことが必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

また抜本的なシステム投資においては資金調達の実施も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達ノウハウについても詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ISO9001 Skillnote スキルマネジメント ものづくり 人材配置 力量管理 株式会社 業務効率化 生産性 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ブランドと顧客を“推し”でつなげるプラットフォーム「osina」を運営する「NEL」が6.5億円調達
2024年11月19日、NEL株式会社は、総額6億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、累計調達額は約7.5億円となりました。 NELは、ブランドと顧客を“推し”でつ…
物件提案サービス「Dr.Asset レコメンダー」など提供の「エステートテクノロジーズ」が1.5億円調達
エステートテクノロジーズ株式会社は、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社です。 AI技術を活用し、不動産取引のニューノーマルを創…
登山地図アプリ「YAMAP」などを手がける「ヤマップ」に「九州発ジャパン・エボリューション・ファンド」が出資
2023年7月18日、MCPアセット・マネジメント株式会社は、運営する九州発ジャパン・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合(JEF)が、株式会社ヤマップに出資を実行したことを発表しました。 …
インフラ点検現場に特化したタブレットCADアプリを提供する「DAC-NOTE」が資金調達
2023年7月12日、DAC-NOTE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 DAC-NOTEは、インフラ点検現場に特化したタブレットCADアプリ「DAC-NOTE」を開発・提供しています…
飲食店の業務をAIで効率化するクラウドサービス「HANZO」シリーズを展開する「Goals」が15.5億円調達
2022年6月29日、株式会社Goalsは、総額15億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Goalsは、AIによる需要予測型自動発注クラウドサービス「HANZO 自動発注」と、飲食…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集