注目のスタートアップ

「三菱UFJキャピタル」がダイヤモンド半導体デバイスを研究開発する「Power Diamond Systems」に出資

company

2023年6月15日、三菱UFJキャピタル株式会社は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合)より、株式会社Power Diamond Systemsに対し、2023年6月15日付で第三者割当増資による出資を実行したことを発表しました。

Power Diamond Systemsは、早稲田大学 川原田教授の研究成果をもとに設立されたスタートアップであり、ダイヤモンド半導体デバイスを研究開発しています。

早稲田大学理工学学術院の川原田洋教授が1994年に発明した水素終端チャネル形成技術(早稲田独自方式)や、2020年発明の酸化シリコン終端チャネル形成技術、世界初の縦型ダイヤモンドトランジスター作製技術などの要素技術を基盤に、パワーデバイス/高周波・高出力デバイスや、それらを用いた相補型パワーインバーターなどのシステムの研究開発を行っています。


半導体は、電気を通す導体と電気を通さない絶縁体の中間に位置する物質です。半導体は特定の条件下で電気を通したり通さなかったりする伝導特性を持っています。

ほとんどの電子部品は半導体を利用しています。主な半導体材料としてはシリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)、窒化ガリウム(GaN)などがあります。とくにシリコンは長い歴史を持ち、さまざまな電子部品に広く利用されています。

ダイヤモンドは他の半導体材料と比較して絶縁体圧や熱伝導率などの物理特性が優れており、究極の半導体を作ることができると考えられています。また、ダイヤモンドは他の半導体に比べて耐久性が高いため、過酷な環境(例:宇宙)でも使用することができます。

さらに、日本企業は電源などの電力制御や変換を担うパワーデバイス(パワー半導体)の分野で世界的に一定のシェアを獲得しています。ダイヤモンド半導体を使用することで、効率的な電力制御が可能となり、大幅な省エネルギー効果が期待されています。そのため、ダイヤモンド半導体は次世代のパワー半導体として注目されています。

研究開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ダイヤモンドトランジスター ダイヤモンド半導体 ダイヤモンド半導体デバイス デバイス パワーデバイス パワー半導体 三菱UFJキャピタル 出資 半導体 早稲田大学 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サスティナブル素材を使用したオリジナルグッズを企画・製造する「アイグッズ」が1億円調達
2021年12月14日、アイグッズ株式会社は、株式会社みずほ銀行が発行する社債「SDGsサポート私募債」を通じ、無担保で総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アイグッズは、法人・行政機関…
「コグニティ」が金融機関向け営業トーク解析・診断サービスUpSighter for Finance」をリリース
2020年12月23日、コグニティ株式会社は、「UpSighter for Finance(アップ・サイター フォー ファイナンス)」の提供を開始することを発表しました。 「UpSighter for…
EV充電サービスを展開する「ユアスタンド」が「北陸電力」と業務提携 北陸地方でのEV充電器の設置・運用へ
2022年7月21日、ユアスタンド株式会社は、北陸電力株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ユアスタンドは、集合住宅・オフィス向けのEV充電サービスをで展開しています。 集合住宅向け…
クリエイター向けSNSを運営する「PortFolder」が資金調達 NFTギャラリープロジェクトを始動
2022年6月23日、株式会社PortFolderは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、NFTを表示できるNFTギャラリープロジェクト「PortFolder NFTギャラリー」を始動したこ…
建設・土木の生産支援クラウド運営の「フォトラクション」が1億円調達
2019年3月29日、株式会社フォトラクションは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設・土木向け生産支援クラウド「Photoruction」を運営しています。 データ整理や資料作…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集