注目のスタートアップ

がんリスク検査「N-NOSE」を提供する「HIROTSUバイオサイエンス」と「富田薬品」が資本業務提携

company

2023年6月8日、株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、富田薬品株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

HIROTSUバイオサイエンスは、線虫を活用したがんリスク検査「N-NOSE」を提供しています。

嗅覚に優れている線虫を活用し、ヒトの尿に含まれるがんの匂いを検知するがんリスク検査です。

尿を提出するだけで、簡単・安価・高精度・全身網羅的にがんのリスクを調べることが可能です。

また、従来の検査では見つけることが難しかったステージ0やIのがんの早期発見を実現しています。

今回の提携により、九州全域で医薬品の卸売を行う富田薬品のネットワークを活かし、「N-NOSE(エヌノーズ)」を導入する医療施設の開拓を推進します。


2021年にがんで死亡したヒトは、約38万人で、死亡総数の26.5%を占めています。さらに、がんは1981年から41年連続で第1位の死因となっています。

がんは国民病とも言える疾患ですが、「平成28年国民生活基礎調査」によると、40~69歳の受診率は、もっとも高い肺がん検診で、男性が51.0%、女性が41.7%となっています。

この受診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中もっとも低い水準となっています。がんは早期発見・早期治療により9割は治すことができることがわかっており、受診率向上が喫緊の課題となっています。

がん検診を受診しない理由としては、受ける時間がないという理由がもっとも多いため、既存のがん検診よりも簡便に受けられる検査が求められています。

「N-NOSE」は、尿中のがんの匂いを嗅ぎ分けることができる線虫を利用したがん検査です。検査キットで尿を採取し、郵送あるいは指定場所で提出することで簡単かつ安価にがんリスク検査を行うことができます。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ がん がん検査 動物 医療 株式会社 検査 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

通信機器の研究・開発・製造・販売・輸入などを手掛ける「ボイドルーターシステムズ」と「アーカス・ジャパン」が資本業務提携
2023年1月5日、株式会社ボイドルーターシステムズは、アーカス・ジャパン株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ボイドルーターシステムズは、RouterBoardを中心とした機器…
「4loops」がアイデアを140字で投稿することで買取や出資を受けられるフリマ・アプリ「IDEA」をリリース
2020年8月14日、株式会社4loopsは、「IDEA(アイデア)」のリリースを発表しました。 「IDEA」は、140字以内でアイデアのつぶやきを投稿することで、買取や出資を受けられるスマートフォン…
人材エージェント向けAIアシスタント「hachico」開発の「Crossborders」が資金調達
2019年12月10日、Crossborders Innovation株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 人材エージェント向けAIアシスタント「hachico」を開発しています。 無数…
家族の写真保管アプリ「DEKIGOTO」でアナログ写真やSDデータなどをデータ化・保管するサービスが開始
2020年10月27日、株式会社DEKIGOTOは、「EFIL」内の新サービス「EFILデータサービス」を開始したことを発表しました。 「EFIL」は、家族の写真を1カ所に保管し共有することができるア…
自律搬送ロボット開発・提供の「匠」が3億円調達
2019年12月18日、株式会社匠は、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、独立系プライベート・エクイティ・ファーム、WMパートナーズ株式会社です。 匠は、自律搬送ロボットの開発か…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集