注目のスタートアップ

総合的な家庭サポートサービス「東京かあさん」を運営する「ぴんぴんころり」が1.2億円調達

company

2023年5月23日、株式会社ぴんぴんころりは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ぴんぴんころりは、総合的な家庭サポートサービス「東京かあさん」を運営しています。

“東京にもう1人にお母さんを”をコンセプトにしており、熟練主婦が家庭に赴き、家事代行やベビーシッターの枠を超え、掃除・洗濯・買い物・料理・食器洗い・子育てのヘルプ・送迎・お出かけの付添・ペットケア・整理収納・相談相手など、親子のような関係で幅広く家庭のサポートを行うサービスです。

2023年5月現在、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県でサービスを提供しています。提供エリアは順次拡大を予定しています。

今回の資金は、各種ポジションの採用、企業連携、システム開発などに充当します。


国内では女性の社会進出が進み、共働き世帯が年々増加しています。

共働き世帯は1980年に614万世帯だったものが、2020年には1,240万世帯となっています。

一方で、2016年のOECDにおけるジェンダー関連の統計データによると、夫と妻の家事の労働時間(分)は、イギリスは66:133、アメリカは76:124で、おおよそ1:2の割合であるのに対し、日本は24:199であり妻の家事の負担が圧倒的に大きいことがわかります。

共働き世帯において家事の負担を軽減するには家事代行サービスを利用することが考えられますが、J-Net21の市場調査データ「家事代行(2022年版)」によると、20代~60代の男女1,000人のうち、家事代行サービスを一度も利用したことがない人は946人と、国内では家事代行サービスがほとんど利用されていないことがわかります。

日本において家事代行サービスが利用されないのは、他人を家庭に入れたくないことや、利用料が高額で資金的に利用が難しいことなどが理由であると考えられています。

「東京かあさん」は、単なる家事代行サービスではなく、第2の母親として熟練の主婦が提案型のサポートを行うサービスです。

第2の母親として信頼を築くことで、他者が家庭に入るという心理的障壁をなくしています。

また、家事代行の枠を超えてさまざまなサポートを提供することで、親元を離れて暮らす世帯や、子育て世帯、共働き世帯に新たな価値を提案しています。

株式会社ぴんぴんころりのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ぴんぴんころり 代表取締役 小日向えり氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

各種ポジションの採用強化、システム開発、企業連携などグロースに向けての費用です。

・今後の展望を教えてください。

2027年にはお母さん登録数を1万人突破を目指します。

東京かあさん以外にも、生きがいを創出し、多角的にシニア向け事業を展開していきたいと考えております。

例えば新しいことを学ぶ機会や、仲間と旅行や運動を楽しむなど、男女共にシニアの心身共の健康を応援していきたいです。

・読者へのメッセージをお願いします。

私の祖母が仕事をやめてから元気がなくなってしまったことが、「東京かあさん」誕生のきっかけです。

今後もシニアの生きがい創出、女性の社会進出を推進して参りますので応援よろしくお願いいたします!

企業においてもリソースが不足するシーンはよくあります。その際には、アウトソーシングなどの代行サービスを上手く活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの活用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ サービス サポート ぴんぴんころり ベビーシッター 主婦 共働き世帯 子育て 子育て世帯 家事代行 家庭 東京かあさん 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衛星データを利用した高精度な地表観測サービスを提供する「New Space Intelligence」が3,000万円調達
2022年10月13日、株式会社New Space Intelligenceは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 New Space Intelligenceは、光学衛星画像…
マンガアプリ「GANMA!」やデジタルアニメスタジオ「Qzil.la」などを展開する「コミックスマート」が28億円調達
2024年8月6日、コミックスマート株式会社は、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミックスマートは、マンガアプリ「GANMA!(ガンマ)」や、デジタルアニメスタジオ「Qzil.l…
「フューチャーベンチャーキャピタル」がAI教育や研究開発事業を展開する「Morning Project Samurai」に出資
2022年6月6日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社城南未来ファンド他と共同で設立した「しらうめ第1号投資事業有限責任組合(城南創業支援ファンド)」より、Morning Proje…
ケーキ・スイーツ専門通販サイトを運営する「Cake.jp」がスイーツのサブスクリプションサービス「Sweecho」を提供開始
2023年2月17日、株式会社Cake.jpは、「Sweecho(スイーチョ)」を2023年2月17日(金)より開始することを発表しました。 「Sweecho」は、スイーツのサブスクリプションサービス…
EC向けタグ付け自動化AIツール「AIタッガー」運営の「LISUTO」が資金調達
2022年3月3日、LISUTO株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ECモールで商品の出品を行う際に必要な商品のタグ付けを自動化するツール「AIタッガー」を運営しています。 商品のCS…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集