注目のスタートアップ

クラウド物流管理ソリューション「MOVO」と物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy」を展開する「Hacobu」が14.7億円調達

company

2023年5月23日、株式会社Hacobuは、総額14億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Hacobuは、クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開しています。

「MOVO」シリーズは、企業間物流を最適化する物流管理ソリューションです。

トラックを効率的に稼働させられない問題(バース管理)、トラックの手配の問題(オンライン求車)、トラックの位置を把握できない問題(動態管理)などを解決するためのクラウドサービスを提供しています。

今回の資金は、物流現場の課題解決を目的とした新規機能開発、新規アプリケーション開発、R&D部とデータエンジニアリング部の新設、人材採用などに充当します。


物流業界は、配送効率の低下やドライバー不足、小口配送の増加などさまざまな課題を抱えています。また、多重下請け構造やアナログな業務も課題となっています。

日本は少子高齢化により生産年齢人口の減少が予測されており、根本的な人手不足が解消されることはないと考えられます。そのため、デジタル化や効率的な物流網の構築により、省人化や効率化を実現する必要があります。

さらに、物流業界は「2024年問題」という大きな課題に直面しています。これは働き方改革関連法により、2024年度からドライバー1人あたりの時間外労働が年960時間に制限されることから生じるさまざまな問題を指しています。

たとえば、時間外労働の制限により、1人のドライバーが担っていた長距離輸送の見直しが必要になります。300km以上の輸送については、鉄道・航空・船などへの転換や、中継地点を活用した中距離輸送の導入が必要です。

物流業界は中小企業がほとんどを占めていることから、自前で複数の中継地点を整備するのは資金面で厳しいと考えられます。そのため複数の物流企業で連携しあい、拠点を共有したり、荷物を共同で運んだりといった取り組みが重要となってきます。

こうした仕組みを実現するには、物流業界に特化したシステムが必要となります。そこでスタートアップによる取り組み・課題解決が求められています。

Hacobuは、「MOVO」シリーズを通じ、物流業界にある複数の課題をクラウドサービスによって解決することを目指しています。

さまざまな企業がデジタル化を推進する時代において企業を成長させるためには、自社に最適なテクノロジーやシステムを導入・活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX DXコンサルティング Hacobu MOVO MOVO Berth MOVO Fleet MOVO Vista SaaS クラウド コンサルティング ソリューション トラック ハコブ ムーボ 企業間物流 最適化 株式会社 物流 管理 資金調達 配送
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

奨学金情報サイト「ガクシ―」と奨学金運営団体向け管理システム「ガクシ―Agent」を展開する「SCHOL」が1億円調達
2022年7月4日、株式会社SCHOLは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SCHOLは、学生・保護者向けの奨学金情報サイト「ガクシー」、奨学金運営団体向け管理システム「ガクシ―A…
不動産コンサルティング事業を展開する「霞ヶ関キャピタル」がサステナビリティ・リンク・ファイナンスフレームワークに基づいた資金調達を実施
2023年5月31日、霞ヶ関キャピタル株式会社は、サステナビリティ・リンク・ファイナンスフレームワークに基づいた資金調達を実施したことを発表しました。 今回の借り入れ資金は運転資金に充当されます。 霞…
都市型農園の社会実装を目指す「プランティオ」が1.5億円調達
2019年6月27日、プランティオ株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 野菜栽培用IoTプランターと、専用アプリを活用することで、SNSのようなコミュニティとエ…
ヘリコプター遊覧・タクシーサービス「ARIAir」を展開する「アリラ」が資金調達
株式会社アリラは、2023年4月28日付けで資金調達を実施し、当初の1000万円から3600万円に増資したことを発表しました。 アリラは、ヘリコプターの遊覧・タクシーサービス「ARIAir(アリエア)…
クラフトビール「CRAFT X」などの自社ブランドや共創型M&A事業を展開する「MOON-X」が15億円調達
2022年9月13日、MOON-X株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2022年7月28日に7億円の資金調達を発表しています。 MOON-Xは、自社ブランド…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集