注目のスタートアップ

双方向データ伝送プラットフォーム「intdash」などを展開する「アプトポッド」が「日立建機」と資本業務提携

company

2023年5月22日、株式会社アプトポッドは、日立建機株式会社と資本業務提携を実施したことを発表しました。

アプトポッドは、双方向データ伝送プラットフォーム「intdash」を核としたプラットフォーム製品・サービスや、エッジコンピューターシステムブランド「EDGEPLANT」などを展開しています。

「intdash」は、高頻度で発生する産業データをモバイル網などのベストエフォート型ネットワークを介し、高速・大容量・安定的にストリーミングするための双方向データ伝送プラットフォームです。

「EDGEPLANT」は、建設機械・大型車両などを含む車両全般に搭載できるエッジコンピューターと周辺機器のブランドです。GPU搭載のエッジコンピューターや、各種制御バス・センサーネットワークに接続するためのインターフェイス機器、カメラシステムなどで構成されており、車体開発・自動車計測における車載ターミナルとしての利用や、大型車両の遠隔監視など、さまざまに活用することができます。

日立建機との提携により、建設現場における“人・機械・現場環境”の高速なデータネットワーク化と、施工の安全性や生産性の向上を実現するためのリアルタイムなデジタルツイン基盤の構築を目指し、共同開発を推進します。


IoT(モノのインターネット)とは、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノをインターネットに接続することで、相互に情報のやり取りを可能にする仕組みを指します。

IoTの活用により、従来データの取得が難しいアナログな現場や環境でもデータの取得・分析や遠隔制御が行えるようになることから、現場でもデジタル化による業務効率化・省人化・自動化を実現します。

IoTの例としては、製造業におけるアナログな計器の遠隔監視、農地のリアルタイムでの監視・可視化、小売店における購買行動の可視化などが挙げられます。

こうした現場は高品質なインターネット回線を敷設できる環境にないことも多く、モバイル回線などのネットワーク回線を利用することも一般的となっています。

一方で、モバイル回線は不安定であることも多いことから、リアルタイムな動作を実現したい場合や、大量のデータを欠損なく処理したい場合に課題が生じます。

たとえば、車両の遠隔制御の場合、ネットワークの遅延などが生じると、業務に大きな支障が生じるほか、事故などにつながる可能性もあります。

「intdash」は、こうした不安定なネットワーク環境においても、データのリアルタイムストリーミングと永続化を同時に実現することを目指した双方向データ伝送プラットフォームです。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI EDGEPLANT intdash IoT アプトポッド エッジコンピューター エッジコンピューティング データ プラットフォーム 双方向データ伝送プラットフォーム 建機 日立建機 株式会社 産業データ 資本業務提携 車両
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

多言語法律文書向け編集・管理システムなど提供の「日本法務システム研究所」が8,000万円調達
2019年12月19日、株式会社日本法務システム研究所は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 多言語法律文書向けクラウド型編集・管理システム「LAWGUE(ローグ)」や、業務…
自立分散システムを活用したキー(鍵)テクノロジーの「ビットキー」が32億円調達
2021年6月16日、株式会社ビットキーは、総額32億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 自律分散型システムを活用したデジタルコネクトプラットフォーム「bitkey platform」と、そ…
車中泊スポットのシェアリング・サービスなど運営の「Carstay」が1.1億円調達
2021年12月1日、Carstay株式会社は、総額約1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 キャンピングカーと車中泊スポットのシェアリングサービス「Carstay」や、バンライフ…
太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」運営の「シェアリングエネルギー」が40億円調達
2022年4月8日、株式会社シェアリングエネルギーは、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 シェアリングエネルギーは、太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供してい…
製造業向け図面管理システム「ズメーン」を提供する「Fact Base」が14.5億円調達
2025年4月7日、株式会社Fact Baseは、総額14億5000万円の資金調達を発表しました。 Fact Baseは、製造業向け図面管理システム「ズメーン」を提供しています。 図面とあらゆるデータ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集