注目のスタートアップ

特定技能外国人材を活用した人材支援事業と課題解決を目的とした一次産業向け情報支援事業を展開する「YUIME」が3億円調達

company

2023年4月12日、YUIME株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

YUIMEは、一次産業に特化した支援企業として、特定技能外国人材を活用した人材支援事業と課題解決を目的とした情報支援事業を展開しています。

外国人スタッフを産地の繁忙期に派遣を行う人材支援事業や、一次産業の課題を集め解決を目指すプラットフォーム「YUIME Japan」の運営を行っています。

中長期的には、人材支援・情報支援・一次産業に特化した新規サービスから得られるさまざまなデータをもとに、一次産業従事者にとってよりよいサービスの開発を目指します。

今回の資金は、既存事業の拡大に向けた基盤整備、一次産業に特化した新規サービスの開発に充当する予定です。


農業・漁業・林業といった一次産業は、高齢化による生産性の低下と深刻な人手不足を課題として抱えています。

農林水産省の「農業労働力に関する統計」によると、2015年の基幹的農業従事者数は175.7万人だったものが、2022年には122.6万人と、50万人以上減少しています。

さらに平均年齢は2022年時点で68.4歳と、著しい高齢化が進展していることがわかります。

農業は人間が生きていくために必要な食料を生産する重要な役割を担っています。

グローバル化が進展した現在では、食料についても海外からの輸入に頼る割合が大きくなっており、国内の食料自給率はカロリーベースで38%(2021年時点)であり、今後はさらに低下していくことが予測されています。

食料自給率の低さは、海外で有事があった際などに食料が入ってこなくなる危険性があるといったことが指摘されていましたが、コロナ禍ではそれが現実の話となり、食料自給率の向上は重要な要素のひとつとなっています。

そのため農業などの一次産業では人手不足を解消するための取り組みが進められています。

特定技能制度は、国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れることを目的とする制度であり、2019年4月から受け入れが可能となりました。

特定技能外国人を受け入れる分野には農業・漁業が含まれています。そのため農業・漁業では人手不足解消のため特定技能外国人の受け入れ・活用が重要となっています。

人材の採用は、企業の成長にとって重要です。しかし創業期の人材採用は大きな投資のため失敗ができません。「冊子版創業手帳」では、創業期における人材採用のノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 1次産業 YUIME 一次産業 人材 外国人材 林業 株式会社 水産業 活用 漁業 特定技能 課題解決 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AI・秘密計算によるインダストリーデータの活用を促進するPrivate AIプラットフォームを提供する「EAGLYS」と「TIS」が資本業務提携
2023年6月27日、EAGLYS株式会社は、TIS株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 EAGLYSは、秘密計算を中心としたデータセキュリティ技術とAI設計技術により、インダストリ…
AI時代に必要な考える力を伸ばす学習塾「ミライ式」を運営する「TricoLogic」が資金調達
2024年12月19日、株式会社TricoLogicは、資金調達を実施したことを発表しました。 TricoLogicは、AI時代に必要な考える力を伸ばす学習塾「ミライ式」を運営しています。 学習指導要…
介護ワークシェアリング「カイスケ」運営の「カイテク」が3.7億円調達
2022年4月6日、カイテク株式会社は、総額3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カイテクは、介護ワークシェアリング「カイスケ」を運営しています。 人材が不足している介護施設と、…
ECプラットフォーム「Shopify」の拡張機能(Shopifyアプリ)を提供する「Appify Technologies」が5.2億円調達
2022年10月31日、株式会社Appify Technologiesは、総額5億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Appify Technologiesは、公式ECモバイルアプ…
「テックピット」が7,500万円調達 戦略的人材リスキリングSaaS「Techpit for Enterprise」をリリース
2022年6月15日、株式会社テックピットは、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、ITエンジニアのリスキリングに特化した戦略的人材リスキリングSaaS「Techpit f…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集