注目のスタートアップ

LTV最大化を実現するBX(Brand Experience)プラットフォーム「BOTCHAN」を運営する「wevnal」が10億円調達

company

2023年4月12日、株式会社wevnalは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また直近では、2023年2月8日に総額10億円の調達を発表しています。これによりシリーズBラウンドでの資金調達額は20億円となり、これまでの累計資金調達額は26億円となります。

wevnalは、BX(Brand Experience)プラットフォーム「BOTCHAN」を運営しています。

消費者・企業とのタッチポイントとなるそれぞれのファネルで一貫したブランドサクセス支援を行うことで顧客に快適なブランド体験を提供し、企業のブランド体験の価値向上につなげるサービスです。

今回の資金は、サービス強化、機能開発、データ活用を行うためのエンジニアを中心とした人材採用の強化、マーケティングの強化に充当します。


LTV(顧客生涯価値)とは、ひとりの顧客が企業と取引を開始してから、その取引をやめるまでの間に企業にどれだけの利益をもたらすのか、という指標です。

LTVが注目されるようになった背景にはさまざまな要因があります。

1つ目は、市場の成熟化に伴いプロダクト・サービスが飽和状態にあることが挙げられます。この市場では顧客は新たなプロダクト・サービスが登場したとしても、すでにあるプロダクト・サービスで満足している状態であるため、新たなプロダクト・サービスに手を出す確率が低くなっています。そのため新規顧客獲得が難しくなっています。

2つ目は、SaaSやサブスクリプションモデルの流行です。サブスクリプションモデルは月額定額制でプロダクト・サービスを提供するビジネスモデルです。1度の利用のコストが低いことから顧客はプロダクト・サービスの利用のハードルが低くなるという特徴があります。一方で離脱のハードルも低くなることから、サブスクリプションモデルでは顧客を引き止め、長く利用してもらうような施策が必要となります。

3つ目は、D2C(Direct to Consumer)の流行です。D2Cとは、自社で企画・製造した商品をECサイトを介して直接ユーザーに届けるビジネスモデルのことです。D2Cではマーケティングにおいて顧客の口コミを戦略的に活用します。そのためファンの獲得や育成が必要であり、そのための顧客満足度の向上が重要となります。

LTV向上のためには、顧客との関係を良好に保つ必要があります。その方法として良質な顧客体験(CX:Customer Experience)を重視する戦略を展開するのがスタンダードとなっています。

そしてブランド体験(BX:Brand Experience)は、顧客体験から一歩進め、ブランドとして提供するすべての体験、顧客がブランドと接するあらゆるポイントにおいて、良質な体験を提供することを目指すものです。

一貫した顧客体験やブランド体験を提供するには、顧客を管理するためのシステムなど、さまざまなシステムの導入が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BOTCHAN BX CX LTV wevnal プラットフォーム ブランド ブランドサクセス ブランド体験 体験 向上 最大化 株式会社 資金調達 顧客体験
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農業特化の経営管理クラウド「RightARM」を提供する「テラスマイル」が3.3億円調達
2023年9月13日、テラスマイル株式会社は、総額3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テラスマイルは、農業特化の経営管理クラウド「RightARM(ライトアーム)」を開発・提供…
アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指す「WASSHA」が10.1億円調達
2019年11月8日、WASSHA株式会社は、総額10億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 未電化地域向け電力サービス「WASSHA」を提供しています。 安定した収入を持たない層に…
ネイリストに直接予約できるアプリ「Nailie」を提供する「ネイリー」が資金調達
2024年12月25日、株式会社ネイリーは、鈴木おさむ氏が代表を務めるスタートアップファクトリー(株式会社ゴーイングメリー)と、東京ガールズコレクション(TGC)を企画制作する株式会社W TOKYOか…
ライブ動画配信プラットフォーム「SHOWROOM」が31億円調達
2019年11月21日、SHOWROOM株式会社は、総額31億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ライブ動画ストリーミング・プラットフォーム「SHOWROOM」を運営しています。 また、VR/…
わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達
2024年10月1日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。 NEXTAGEは、2019年から、わさび促成栽培技術の開発と、自動栽培の実現に向けた実証実験に取り組んでいます。…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集