注目のスタートアップ

セキュリティシステム「KEE ゼロトラスト暗号」を提供する「クリィ」が4,500万円調達

company

2023年3月29日、株式会社クリィは、総額4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

クリィは、セキュリティシステム「KEE ゼロトラスト暗号」を提供しています。

機密データすべてを暗号化し、その復号鍵を特権管理者もアクセスできないよう暗号化し、データの所有者と共有権限のあるユーザーのみ取り出せるようにすることで、第3者のハッキングだけでなく、サービス提供者でも元データを復元・閲覧できないようにするセキュリティシステムです。

またこのセキュリティシステムを活用した「クリィ電子契約」や「アンケートフォーム」なども展開しています。

今後Web3時代を見据え、個人情報・ユーザーデータを本人が管理・活用できる安全なシステム構築をサポートしていくことを計画しています。

今夏の資金は、「KEE ゼロトラスト暗号」を活用した新サービスの開発や、人材の確保などに充当します。


DX(デジタルトランスフォーメーション)やデジタル化を推進する企業が増え、企業・組織内でデジタルデータを取り扱うことやその量が急激に増大しています。

それに伴い、セキュリティインシデント(情報漏洩などの事故)や、サイバー攻撃の増加などのリスクが高まっています。

たとえば、「令和4年版情報通信白書」によると、2021年に観測されたサイバー攻撃関連通信数は、3年前と比較して3.7倍へと増加しています。

そのため、企業・組織内では適切な情報セキュリティ対策が必要となっています。

また、一般的にITサービスなどを提供する事業者は、顧客の個人情報などを自由に閲覧できるという状態にあります。

たとえば、企業が保有している個人情報をもとに顧客に提案などの営業を行うことは一般的な手法ではありますが、一方で就業規則や利用規定によって利用・閲覧・開示が制限されている情報が含まれていることもあり、この境が曖昧となっていると、認識しないまま個人情報保護法などの抵触する恐れがあります。

クリィは、利用する顧客と許可した相手のみがデータを閲覧できるセキュリティシステム「KEE ゼロトラスト暗号」により、企業における機密情報の管理・取り扱いを支援しています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、セキュリティ対策はコストと捉えるのではなく、事業活動・成長に必須のものと位置づけ、投資と捉えることが重要だと経済産業省は示しています。「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ KEE ゼロトラスト暗号 クリィ システム セキュリティ ユーザーデーター 個人情報 暗号化 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「MeSHLIFE」が不動産取引における契約書類作成・管理ツール「smooos」β版を公開
2023年1月24日、株式会社MeSHLIFEは、「smooos(スムース)」β版を公開したことを発表しました。 「smooos」は、不動産取引における契約書類作成・管理ツールです。 不動産売買を主取…
症状検索エンジン「ユビー」やAI問診サービス「ユビーAI問診」などを提供する「Ubie」が27.6億円調達
2022年10月6日、Ubie株式会社は、総額27億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2022年7月27日に35億円の資金調達を発表しています。 Ubieは、症状検…
「NOBU Planning」が資金調達 縦型グルメ動画SNSアプリ「Popdish」β版をリリース
2022年9月22日、株式会社NOBU Planningは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Popdish(ポップディッシュ)」のβ版をリリースしたことも併せて発表しています。 「Po…
韓国美容医療サポートサービス「aroom」を運営する「CareCraft」が1億円調達
2024年4月16日、株式会社CareCraftは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CareCraftは、韓国美容医療サポートサービス「aroom(アルム)」を運営しています。 韓…
健康的な食事を届ける食の福利厚生サービス「OFFICE DE YASAI (オフィスで野菜)」運営の「KOMPEITO」が13億円調達
2022年3月3日、株式会社KOMPEITOは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オフィスに専用の冷蔵庫・冷凍庫を設置することで、健康的な食事が定期的に届くサービス「OFFICE…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集