注目のスタートアップ

排泄予測デバイス「DFree」を展開する「トリプル・ダブリュー・ジャパン」が10億円調達

company

2023年3月17日、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

トリプル・ダブリュー・ジャパンは、排泄予測デバイス「DFree」を提供しています。

下腹部に装着した手のひらサイズのデバイスによって膀胱の膨らみを超音波センサーで計測し、尿のたまり具合を10段階で可視化するシステムです。

排尿を事前に通知する「そろそろ通知」、排尿・失禁をお知らせする「でたかも通知」、起き上がりを検知する通知などの通知機能、排尿ケア記録を入力できる記録機能、尿のたまり具合や排尿の時間をグラフ表示する分析機能も備えています。

膀胱に尿が溜まった状態でのトイレ誘導が可能となるため、利用者のQOL向上と介助者の負担軽減を実現できます。

また、障害などの理由で尿意を感じにくい人や、トイレの不安を感じているアクティブシニアなど、さまざまな層に利用されています。

今回の資金は、法人向け営業・サポート体制の強化、個人向けマーケティング・広報活動の強化、排尿予測機器・アプリの改良、排便予測機器の事業化、株式上場準備に向けた組織・ガバナンス体制の強化に充当します。


日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しています。

介護業界は高齢化によって被介護者が増加している一方で、少子化によって人手不足が進行しているため、他業界よりも相対的に人手不足が深刻となっています。

この人手不足を解決するには、デジタル化の推進やテクノロジーの活用により省人化・業務効率化を図ることが重要です。

介護の現場においてとくに有用なテクノロジーのひとつがIoTです。

たとえば、介護施設・居室に設置したカメラ・センサーによって入居者の状態を見守るサービスが介護IoTとして代表的な例です。

ほかにも被介護者の誤嚥を防ぐためのデバイスなど、特化型のシステムも登場しており、今後さまざまな介護施設・現場に導入されていくことが予測されます。

トリプル・ダブリュー・ジャパンは、排尿を予測するウェアラブルデバイス「DFree」により、介護を必要とする人の排尿の課題解決に貢献しています。

排泄予測支援機器は、2022年4月1日から特定福祉用具販売の給付対象種目として追加されており、利用者は購入費用の1割~3割の自己負担額で購入できるようになっており、今後のさらなる利用者の増加が見込まれています。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DFree シニア トイレ トリプル・ダブリュー・ジャパン 介助 介護 排尿 排泄 排泄予測デバイス 高齢者
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「在宅療養環境整備事業(被害者保護増進等事業費補助金)」
国土交通省は「在宅療養環境整備事業(被害者保護増進等事業費補助金)」の公募を開始したことを発表しました。 自動車事故により重度の後遺障害者が引き続き住み慣れた地域での生活を継続したいというニーズがある…
病院・クリニック向け動画マニュアル・社内SNS「soeasy buddy for medical」がリリースへ
2022年10月13日、株式会社soeasyは、「soeasy buddy for medical」を立ち上げ、医科業界にもサービスを展開することを発表しました。 soeasyは、動画マニュアル・社内…
介護領域のDXを目指す「みーつけあ」が2.4億円調達
2020年10月6日、株式会社みーつけあは、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 要介護者とその家族からの介護相談、事業所・施設紹介事業や、仕事を探しているヘルパーとヘルパー…
医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」など医療ICT事業を展開する「アルム」が247億円調達
2022年7月5日、株式会社アルムは、247億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ディー・エヌ・エーと、株式会社西武リアルティソリューションズです。 アルムは、以下のサービス…
ケア・プラン作成支援AI「ケアプランアシスタント」開発などの「ウェルモ」が15.7億円調達
2020年3月26日、株式会社ウェルモは、総額15億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京電力パワーグリット株式会社などです。東京電力パワーグリットとは、業務提携契約を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集