注目のスタートアップ

コーヒースタートアップ「Oriental Coffee Ventures」が4,000万円調達

company

2023年3月13日、株式会社Oriental Coffee Venturesは、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Oriental Coffee Venturesは、クリエイティブコーヒーブランド「Lonich,」、スペシャルティコーヒー越境ECプラットフォーム「conee」を開発しています。

「Lonich,」は、世界最高級ロットのコーヒーやシグネチャービバレッジを、ペアリング用のフード素材とともにコース形式で提供するブランドです。

2023年4月下旬に、東京都・蔵前に1号店のオープンを予定しています。

「conee」は、日本・アジア全域の小規模ロースターのスペシャルティコーヒーを取り扱うECプラットフォームです。

2023年9月下旬のSCAJ(アジア最大のスペシャルティコーヒーの国際見本市)においてリリースを予定してます。

今回の資金は、「Lonich,」のブランド開発・海外展開を含めた2号店以降へのオペレーション・組織体制の整備、「conee」の初期開発・マーケティングに充当します。


全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」によると、国内のコーヒーの消費量は年々増加を続けており、1996年に約35万トンだった消費量は、2018年には約47万トンへと成長しています。

さらに、日本は世界のコーヒー消費量において4%を占めており、EU、アメリカ、ブラジルに次ぐ消費量です。これは世界的にも大きな市場規模といわれています。

近年のコーヒー市場の動向では、アメリカを中心としたスペシャルティコーヒーの流行が注目されています。国内においてもペシャルティコーヒーを提供するカフェや、取り扱うロースター(焙煎所)も増えています。

スペシャルティコーヒーとは、生産から消費まで徹底した品質管理が行われている高品質なコーヒーのことです。

コーヒーは、大量生産大量消費のモデルによって世界的に価格が低迷し、零細のコーヒー豆農園は十分な利益を得られない状況に置かれています。

スペシャルティコーヒーは、コーヒーに美味しさやオリジナリティといった付加価値を持たせ、さらにコーヒー農園と直接取引をすることで生産者にも利益を還元することを目的としています。つまり、コーヒー豆の持続的な生産・流通を実現するための仕組みといえます。

こうしたスペシャルティコーヒーは、流通量が少ないことからロースターは自社ECのみで販売するというケースが目立ちます。

Oriental Coffee Venturesは、こうしたスペシャルティコーヒーの魅力を広く発信していく事業を展開していくようです。

株式会社Oriental Coffee Venturesのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Oriental Coffee Ventures 代表取締役 丸山伶介氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

コーヒーは、非常に歴史のある産業です。そのような中でこのアジアという地域、スペシャルティコーヒーという概念、そして我々を取り巻く消費環境は近年、長いコーヒーの歴史の中でも類を見ない大きな変化と成長のタイミングを迎えていると実感します。

今日まで紡がれた1杯のコーヒーから生まれる幸せを最大化し、同時にこれまでに無い新たなコーヒー体験と新たな価値をグローバルに創造すべく、この度シードラウンドとして40百万円の資金調達を実施しました。

今後、当社がリリースする新たな小売事業と流通事業を通じて、規模感とスピード感を持って新たなコーヒー体験をお届けして参ります。

・今後の展望を教えてください。

■クリエイティブコーヒーブランド”Lonich,”の展開

2023年4月下旬に、東京都/蔵前に1号店オープン予定のクリエイティブコーヒーブランド”Lonich,”のブランド開発及び同ブランドの海外展開を含めた2号店以降へのオペレーション・組織体制の整備を行います。

5年以内にアジアで15店舗を出店し、アジアを代表する高価格帯コーヒーブランドを目指します。

■スペシャルティコーヒー越境ECプラットフォーム”conee”の初期開発

2023年9月下旬のSCAJ(※)にてリリース予定のスペシャルティコーヒー越境ECプラットフォーム”conee”の初期開発及びマーケティングを行います。

国内外の有力なロースター及び関連事業者と提携し、5年後に国内のマーケットシェア4割を獲得、アジア最大のスペシャルティコーヒーECプラットフォームとなることを目指します。

※アジア最大のスペシャルティコーヒーの国際見本市。2023年9月27日~29日の日程で、東京ビッグサイトにて開催。

・読者へのメッセージをお願いします。

新たなコーヒー体験で新たな価値をお届けできるよう、チーム一丸となって邁進して参ります。ご指導ご鞭撻のほど、伏してお願い申し上げます。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ conee Lonich Oriental Coffee Ventures クリエイティブ コーヒー スタートアップ スペシャルティコーヒー プラットフォーム ブランド 嗜好品 株式会社 資金調達 越境EC
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

デザイナーズブランドのユーズドセレクトショップ「RAGTAG」に多言語化サービス「WOVN.io」が導入
2021年6月16日、Wovn Technologies株式会社は、提供する「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」が、株式会社ティンパンアレイの運営する「RAGTAG(ラグタグ)」越境ECサ…
【11/27-29開催】「かながわスタートアップ創業文化祭2023」
「かながわスタートアップ創業文化祭2023」のご案内です。 神奈川県と日本政策金融公庫が共催するビジネスイベントです。 起業準備者やベンチャー企業などを対象に、市場分析や、仮説検証、事業内容のプレゼン…
EC売上最大化を実現するECプラットフォーム事業などを展開する「ACROVE」が11.4億円調達
2023年10月11日、株式会社ACROVEは、総額11億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ACROVEは、EC売上最大化を実現するECプラットフォーム事業と、M&Aを通してブラ…
【東京都】令和6年度「前期越境EC出品支援事業」
海外で自社製品が売れるか試してみたい、越境ECビジネスに興味がある、そのような意欲のある都内中小企業に向け、東京都中小企業振興公社(以下公社)は、海外のECモールに特設サイトを開設し、出品を支援いたし…
アウトバウンドによる新規リード獲得「makibisi」提供の「Rockets」が1億円調達
2020年3月2日、株式会社Rocketsは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アウトバウンドによる新規リード獲得を支援するサービス「makibisi」を開発・提供しています。 ター…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集