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オーダーメイド介護サービスを運営する「イチロウ」が2.2億円調達

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2023年3月8日、イチロウ株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、株式会社LINKからイチロウ株式会社へと社名を変更したことも併せて発表しています。

イチロウは、オーダーメイド介護サービス「イチロウ」を運営しています。

公的介護保険では支援が受けられない在宅介護ニーズに対し、オンライン上でケアパートナー(介護士)をマッチングし派遣するサービスです。

介護技術と相性を考慮する独自のアルゴリズムと、24時間365日サポート、最短即日対応などを特徴としています。

今回の資金は、全国展開に向けたエリア拡大、サービス強化のためのプロダクト開発、人材採用、マーケティングの強化に充当する予定です。


厚生労働省によると、2018年度の要介護(要支援)認定者数は約658万人存在しています。

また同省の「介護分野の現状等について」(平成31年3月18日)では、介護人材の需要は、2020年度末に約216万人、2025年度末には約245万人であると試算されています。

そして介護人材は、2020年度末までに約26万人、2025年度末までに約55万人が不足し、年間6万人程度の介護人材を確保する必要があると試算されています。

介護業界では介護人材を確保するため、給与や環境などの処遇の改善や、デジタル化による業務効率化、外国人材の受け入れなどの取り組みを進めています。

介護のマッチングサービスは、低コストかつピンポイントな介護ニーズを満たすものであり、さらにフルタイムで働くことが難しい介護士などに就労の機会を提供するものとして、今後のさらなる成長が期待されています。

たとえば、訪問看護・介護の需要は高齢者の増加に応じて高まっていきます。また多くの人は入院や介護施設への入所よりも、住み慣れた自宅での医療・看護・介護を受けることを望んでいるというデータがあることから、今後もその数が伸びていくと予測されます。

介護マッチングはこうした多様な在宅介護のニーズを満たすことができると考えられます。

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カテゴリ 有望企業
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