注目のスタートアップ

商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が2億円調達

company

2023年2月22日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、合計2億円の資金調達を行うことを決定したことを発表しました。

引受先は、消防車両のリーディングカンパニーの株式会社モリタホールディングスです。

また、モリタホールディングスとは、消防車両のEVシャシの共同開発を目的とした業務提携契約を締結しています。

EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。

30年以上にわたってリチウムイオン電池の充放電応用システムを開発しており、培ってきたリチウムイオン電池技術を応用し、世界最高クラスの低電力消費率・長寿命・高い安全性を備えたEVを開発しています。

今回の資金は、現在受注している車両の仕込み、今後想定される大量受注の案件に対応するための国内商用EV量産組立工場の建設、試作車両・デモ車の研究開発、組織体制の強化などに充当する予定です。


世界的な気候変動への対策として、ガソリン車から環境負荷の低い電気自動車(EV)への転換が推進されています。

日本は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」によりEV戦略について具体的な数値を示し、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%にすること、商用車については、小型車両は新車販売で2030年までに電動車を20%~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車を100%にすることを掲げています。

一方で、2021年の国内の新車販売台数の割合としては、EVが0.9%、PHV(プラグインハイブリッド)も0.9%であり、欧米・中国・米国と比べると低い水準となっています。

EVが普及しない理由としては、充電スタンドなどインフラ整備が追いついていないこと、急速充電であっても15分~60分と充電に時間がかかり旅行といった長距離で利用しにくいこと、地方では充電スタンドが少なく利便性が悪いことなどが挙げられます。

しかし、この充電インフラの問題は個人でEVを所有する視点のものであり、社用車(商用車)では事情が異なります。

たとえば社用車は走行ルートが決まっており、車両を保管・メンテナンスするための拠点が存在するため、個人ユーザーよりもEV運用のハードルが下がります。

さらに企業においては脱炭素化の取り組みが推進されており、社用車のEV転換のニーズが急激に高まっています。

プロダクトの開発や事業の成長には豊富な資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EV EVモーターズ・ジャパン トライク バス モビリティ モリタホールディングス リチウムイオン電池 株式会社 物流者 自動車 製造 販売 資金調達 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ベター・プレイス」が金融機関10社と提携 企業年金「福祉はぐくみ企業年金基金」の普及加速へ
2023年3月28日、株式会社ベター・プレイスは、大手地方銀行を含め、累計10者の金融機関と業務提携/ビジネスマッチング契約を締結したことを発表しました。 ベター・プレイスは、福祉はぐくみ企業年金基金…
AIによる音声自動テキスト化サービスを提供する「Notta」が約14億円(1,000万ドル)調達
2022年11月2日、Notta株式会社は、総額約14億円(1,000万ドル)の資金調達を実施したことを発表しました。 Nottaは、AIによる音声自動テキスト化サービス「Notta」を提供しています…
月極駐車場管理SaaS「Park Direct」を運営する「ニーリー」が16億円調達
2023年5月31日、株式会社ニーリーは、総額16億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ニーリーは、月極駐車場管理SaaS「Park Direct」、法人車両用駐車場管理システム「Park D…
「Beverich」が資金調達 ノンアルコール飲料等専門のECサイト「Beverich」を正式リリース
2023年1月19日、Beverich株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Beverich」を正式リリースをしたことも併せて発表しました。 「Beverich」は、ノンアルコー…
チーム・コミュニケーション解析「We.」開発の「Laboratik」が2.1億円調達
2020年3月10日、Laboratik株式会社は、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 組織やチームのエンゲージメントをリアルタイム解析するサービス「We.」を開発・提供し…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】