注目のスタートアップ

「Facilo」が2億円調達 不動産に特化したコミュニケーションクラウドを正式リリース

company

2023年2月22日、株式会社Faciloは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、「Facilo(ファシロ)」を正式リリースしたことも併せて発表しました。

「Facilo」は、不動産に特化したコミュニケーションクラウドです。

不動産仲介会社の営業担当と、顧客(物件購入検討者)がコミュニケーションするためのプラットフォームです。

物件提案・内見日程調整・書類手配などのやりとりをクラウド上に一元化することで、顧客体験向上と業務生産性向上を実現します。


もともと不動産業界では法律の規制により、紙の書類が必須とされている部分があり、デジタルシフトが進まない状況にありました。

しかしコロナ禍によってさまざまな業界でデジタル化の重要性が高まりました。

これを受け、不動産業界においても2022年5月18日に施行された宅地建物取引業法の一部改正により、重要事項説明書などへの押印が不要となり、さらに書類・契約書の電子交付・保管も可能となったことで、ようやく不動産業界も本格的なデジタル化を推進できるようになりました。

不動産仲介会社において大きな負担となっているものに、顧客とのやり取りが挙げられます。

不動産取引では取引の複数の段階で契約書が必要となるほか、物件の提案や、内見の案内など、顧客と重要なやり取りを交わします。

こうしたやり取りはメールで行われることが多く、近年はLINEなどのチャットアプリも使われるようになってきました。

一方、メールは顧客が見逃してしまうといったトラブルが発生することも多いことが課題となっています。

チャットアプリはこうした問題を減らしてはくれますが、不動産取引という重要な取引を進めるにあたって、チャットアプリというカジュアルなコミュニケーションツールを利用するということに精神的な抵抗がある顧客も多く、信頼を失ってしまうというケースもあります。

こうしたことから、不動産取引においては顧客とのやり取りを安心安全かつ効率化するツールのニーズが高まっています。

経済産業省は、もし2025年までに日本企業のDXが成功しなければ年間最大12兆円の経済損失が発生する可能性があると指摘しています。DXは不動産業界に限らず、どの業界でも重要であるため、自社の課題を明確にし、最適なサービスを導入することが肝心です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Facilo クラウド コミュニケーション ファシロ 不動産 内見 手配 日程調整 書類 株式会社 業務効率化 正式リリース 生産性向上 資金調達 顧客体験
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIデータプラットフォームを提供する「FastLabel」が4.6億円調達
2022年8月10日、FastLabel株式会社は、総額4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 FastLabelは、AIデータプラットフォーム「FastLabel」を提供していま…
「S-fleage」が無料のSEO状況分析サービス「SEO健康診断」を発表
2021年2月9日、株式会社S-fleageは、「SEO健康診断」を発表しました。 「SEO健康診断」は、SEO状況の分析と改善案の提案を無料で行うサービスです。 自社に最適なSEO対策を知れることや…
人材紹介会社向けの求人流通プラットフォームなど提供の「ROXX」が5億円調達
2020年2月19日、株式会社ROXXは、総額5億円の資金調達を発表しました。 人材紹介会社向けの求人流通プラットフォーム「agent bank」や、月額定額制リファレンス・チェック・サービス「bac…
自宅出張トリミングサービスを展開する「ホームトリマー」が2,800万円調達
2022年12月20日、株式会社ホームトリマーは、総額2,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ホームトリマーは、自宅出張専門のトリミングサービス「ホームトリマー」を展開しています。 数…
製造業向けリモート点検IoT・AIソリューションを提供する「LiLz」が4.3億円調達
2025年7月8日、LiLz株式会社は、総額約4億3000万円の資金調達を発表しました。 LiLzは、プラントなどの製造業向けリモートIoT・AIソリューションを提供しています。 電源・ネットワーク工…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集