注目のスタートアップ

排泄センサー「ヘルプパッド」を展開する「aba」が累計12億円調達

company

2023年2月7日、株式会社abaは、資金調達を実施したことを発表しました。

abaは、排泄センサー「Helppad(ヘルプパッド)」を開発・販売しています。

「ヘルプパッド」は、ベッドに敷くことで、尿と便の匂いを検知し通知するシステムです。

おむつ交換における空振りや尿便の漏れの問題を解決することを目的としています。

現在、次世代機である「ヘルプパッド2(仮)」の量産を行っており、2023年秋に発売を予定しています。

引受先の1社であるT&D保険グループとは、民間介護保険を活用したヘルプパッドを始めとする介護ロボットの導入促進において連携を模索します。


日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しています。

介護業界は高齢化によって被介護者が増加している一方で、少子化によって人手不足が進行しているため、他業界よりも相対的に人手不足が深刻になっています。

この人手不足を解決するには、デジタル化の推進やテクノロジーの活用により省人化・業務効率化を図ることが重要です。

介護の現場においてとくに有用なテクノロジーのひとつがIoTです。

たとえば、介護施設・居室に設置したカメラ・センサーによって入居者の状態を見守るサービスが介護IoTとして代表的な例です。

ほかにも被介護者の誤嚥を防ぐためのデバイスなど、特化型のシステムも登場しており、今後さまざまな介護施設に導入されていくことが予測されます。

abaの「ヘルプパッド」は、排泄を検知するシステムです。

通常、排泄を検知するシステムは被介護者の腹部などに装着するウェアラブルデバイスが多いのですが、「ヘルプパッド」はベッドに敷くだけで利用できることを特徴としています。

ウェアラブルデバイスは被介護者に装着の違和感を与えてしまう可能性があることが課題だったのですが、「ヘルプパッド」はそうした課題を解決しています。

株式会社abaのコメント

このニュースを受けまして、株式会社abaよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

ヘルプパッドの製品化/拡販、在宅市場への展開を見据えた各社との事業連携。

・今後の展望を教えてください。

ヘルプパッドを国内の施設/在宅に留まらず、海外にも普及させる。

世界9億人の介護者たちが、ヘルプパッドを必ず知っている世界を作る。

・読者へのメッセージをお願いします。

日本の介護ロボットが過去のものとなるか、世界に爪痕を残す産業となるか、その瀬戸際が今です。

少しでも興味がある方、abaにご連絡ください。ぜひ一緒に、テクノロジーで誰もが介護に参加できる、介護がインストールされた世界を作りましょう!

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT センサー 介護 株式会社 福祉 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

船の自動運転技術を開発する「エイトノット」が「セイカダイヤエンジン」と資本業務提携
2023年8月1日、株式会社エイトノットは、セイカダイヤエンジン株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エイトノットは、自動操船アシストと将来的に無人航行を可能にする小型船舶向け自律…
「J-CAM」が暗号資産貸借サービス「BitLending」先行版をリリース
2022年2月10日、株式会社J-CAMは、「BitLending」先行版をリリースし、利用ユーザーの募集を開始したことを発表しました。 「BitLending」は、暗号資産を貸出した顧客が既定の料率…
デジタル・マーケティング事業など展開の「インフィニティエージェント」が資本金を6,000万円に増資
2020年8月11日、株式会社インフィニティエージェントは、2020年8月7日付で資本金を6,000万円に増資したことを発表しました。 運用型広告をメインに、デジタル・マーケティングに関する総合的なコ…
曲がれる自走型ロープウェイ「Zippar」を開発する「Zip Infrastructure」が1.9億円調達へ
2022年4月12日、Zip Infrastructure株式会社は、総額1億9,000万円の資金調達を実施することを発表しました。 Zip Infrastructureは、次世代の交通インフラである…
クラウド型企業情報データベース「Musubu」を提供する「Baseconnect」が54億円調達
2023年2月7日、Baseconnect株式会社は、総額54億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Baseconnectは、クラウド型企業情報データベース「Musubu」の提供や、ユーザーが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集