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2023年1月16日AIによる感染症の診断支援と細菌検査の自動化により薬剤耐性問題に取り組む「カーブジェン」が資金調達
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2023年1月16日、カーブジェン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
カーブジェンは、薬剤耐性菌の問題を解決することを目的に、細菌感染症菌種推定・適正抗菌薬選定支援システム「BiTTE(ビッテ)」や、画像診断に用いるグラム染色の効率化を目指したポイント・オブ・ケア自動グラム染色機「PoCGS(ポッグス)」など複数のプロダクトを開発しています。
今回の資金は、プロダクト開発の一層の促進、マーケティング体制の強化、人材採用などに充当します。
薬剤耐性とは、微生物が何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持つことです。
人間は細菌を原因とする感染症にかかった際には抗生物質などの抗菌薬を用いて治療しますが、これにより薬剤耐性菌が出現します。
この薬剤耐性菌は世界中で増えており、感染症の予防や治療が困難になるケースが増加していることが大きな課題となっています。これを薬剤耐性問題といいます。
薬剤耐性菌は、既存の抗菌薬による治療が難しいだけでなく、手術時・抗がん剤による治療時などで免疫が低下したときに感染すると致命的な影響を及ぼします。
米国では年間3.5万人以上、欧州では年間3.3万人以上が薬剤耐性菌が原因で亡くなっていると推定されています。
国内では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性アシネトバクターが問題となっています。
薬剤耐性菌を増やさないためには、無闇な抗菌薬の使用を避けること、適切に抗菌薬を使用することが必要です。なぜなら、必要のない抗菌薬を服用することで、体内にいる細菌がその抗菌薬への耐性を持つ可能性が高くなるからです。
しかし多くの医療機関では、設備・コストなどの問題から正確な診断が行われていないという現状があります。
そのためカーブジェンは、多様な医療現場で正確な診断を行うことができる環境を構築することで、耐性菌問題を解決することを目指しています。
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