注目のスタートアップ

土地評価サービスを展開するJAXA認定宇宙ベンチャー「天地人」が資金調達

company

2022年12月27日、株式会社天地人は、資金調達を実施したことを発表しました。

天地人は、JAXA衛星をはじめとする地球観測衛星などから得られる宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス「天地人コンパス」をコアとした事業を展開する、JAXA認定の宇宙ベンチャーです。

衛星写真・降水量などの気象情報・地形情報・赤外線によって観測される地表面温度など多種多様なデータを活用し、農作物の生育要件にあった土地や農地の高温障害リスク・病気リスクの可視化、都市などの熱中症リスクの可視化など、さまざまなデータの解析・可視化を行っています。

宇宙から稲の栽培環境をモニタリングしよりおいしい米の栽培を目指す「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、インフラ事業では2022年2月から愛知県の豊田市上下水道局水道維持課とチームを組み、漏水リスクを分析する実証実験を行っています。

今回の資金は、「天地人コンパス」の事業開発や、さらなる世界展開を視野に入れた組織体制の強化に充当します。

近年、人工衛星開発が進展し衛星の大幅な小型化が実現されています。

これにより衛星打ち上げのコストが下がり、スタートアップなど民間企業の宇宙ビジネスへの参入が進んでいます。

宇宙ビジネスの市場は非常に成長しており、2021年は約43兆円の市場規模となっています。さらに2030年には70兆円、2040年には最大で300兆円にまで成長すると予測されています。

衛星の打ち上げや衛星から得られたデータを活用する衛星サービスは宇宙ビジネスにおいて大きな割合を占める分野です。

衛星データは、森林環境の把握、農業における農地の把握、土木工事における地殻変動の把握、都市解析、災害状況、インフラの監視、養殖場の監視、漁場予測など、さまざまな領域で活用されています。

人工衛星は、海洋や広大な農地などネットワーク接続環境が構築できない場所においても、広い範囲データをスピーディに取得できるという特徴があることから、データ活用の重要性が高まる産業界において重要な存在となっています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ JAXA データ 取得 可視化 土地評価 天地人 天地人コンパス 宇宙 宇宙ビジネス 宇宙ビッグデータ 宇宙航空研究開発機構 株式会社 衛星データ 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」運営の「COTEN」が8,400万円調達
2021年6月30日、株式会社COTENは、総額8,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ポッドキャストによるラジオ番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を運営し…
自動車の走行データを活用した金融包摂型FinTechを展開する「Global Mobility Service」が19.5億円調達
2022年10月11日、Global Mobility Service株式会社は、総額19億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Global Mobility Serviceは、独…
車両の現在位置・軌跡と農作業の進捗を可視化する農業管理ツール「レポサク」を提供する「エゾウィン」が「面白法人カヤック」と資本業務提携
2023年1月12日、エゾウィン株式会社は、株式会社カヤックと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エゾウィンは、車両と圃場の管理ツール「レポサク」を開発・提供しています。 専用のデバイスを…
インクリメンタルの収益やビジネス価値を測定・分析できる「Incrementality」が提供開始
2020年11月11日、AppsFlyer Japan株式会社は、「Incrementality(インクリメンタリティ)」を提供開始することを発表しました。 「Incrementality」は、リマー…
リモートアクセスサービス「moconavi」提供の「レコモット」が資金調達
2022年7月15日、株式会社レコモットは、資金調達を実施したことを発表しました。 レコモットは、リモートアクセスサービス「moconavi(モコナビ)」を提供しています。 スマートフォン・タブレット…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集