注目のスタートアップ

介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合する「OwlCare」を開発する「EMC Healthcare」が2億円調達

company

2022年12月7日、EMC Healthcare株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

介護施設の見守りセンサーとナースコールを統合するサービス「OwlCare」の開発や、保育施設向け午睡見守りシステム「ベビモニ」の提供を行っています。

「OwlCare」は、見守りセンサーとナースコールを統合し、行動検知などのAIを活用することで、介護スタッフへの最適な情報提供や入居者との最適な双方コミュニケーションを実現するサービスです。

「ベビモニ」は、天井に設置したカメラにより複数人の姿勢を検知し、うつ伏せになったときにアラートを出すサービスです。また自動午睡チェックにより業務効率化を実現します。

今回の資金は、「OwlCare」の開発・製造の加速、組織体制強化のための人材採用に充当します。

日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しています。高齢者が増加する一方で、少子化によって労働人口は減少しているため、介護業界は慢性的な人手不足に陥っています。

この人手不足の課題を解決するため、給与や労働環境の改善を進めており、現在は徐々に人手不足が改善されてきています。

また、省人化・業務効率化・高度化のためのテクノロジー・データの活用も進められています。

介護の現場でとくに力を発揮するテクノロジーのひとつがIoTです。

すでに、介護施設においては居室に設置したカメラやセンサーによって入居者の状態の把握・見守りで活用されており、今後はウェアラブルデバイスによって入居者の体調管理・事故防止などの取り組みも進んでいくと考えられます。

一方でIoTサービスはまだ導入が始まったばかりであり、介護施設のシステムと連携ができていないことがあります。そのためオペレーションが煩雑になり、ツールに振り回されてしまうという課題も出てきています。

EMC Healthcareが開発している「OwlCare」は、見守りセンサーとナースコールを統合したサービスです。入居者の行動データと、入居者・介護士の能動的なコミュニケーションを同時に管理できるため、リモートでの入居者の管理を大きく効率化できるでしょう。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ IoT カメラ コミュニケーション センサー 介護 介護施設 保育 株式会社 業務効率化 見守り 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

シニア向け暮らしサポートサービス「もっとメイト」提供の「MIHARU」が6,000万円調達
2021年8月4日、株式会社MIHARUは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シニア向け暮らしサポートサービス「もっとメイト」を提供しています。 孫世代の若いスタッフがシニア…
新たな完全栄養食「おにもち」を手がける「vitom」が2000万円調達
2024年11月1日、株式会社vitomは、2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 vitomは、完全栄養食「おにもち」を開発・販売しています。 おにぎりと餅をかけ合わせた完全栄養食です…
セントラル・キッチン・サービス「ロカルメオーダー」提供の「スパイスコード」が2億円調達
2021年2月8日、スパイスコード株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 セントラル・キッチン・サービス「ロカルメオーダー」を提供しています。 自社ブランドの食品を、簡単、スピ…
D2Cアパレル「SOÉJU」運営の「モデラート」 D2Cビューティブランド「IMAI」を3月以降にローンチへ
2022年3月15日、モデラート株式会社は、2022年3月下旬以降、新たにビューティ事業に参入しD2Cビューティブランド「IMAI(アイマイ)」をローンチすることを発表しました。 モデラートは、シーズ…
標的タンパク質分解誘導剤開発の「ファイメクス」が11.75億円調達
2022年1月24日、ファイメクス株式会社は、総額11億7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 標的タンパク質分解誘導薬の開発と、標的タンパク質分解誘導薬の創薬プラットフォーム「RaP…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集