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2022年12月6日サブオービタルスペースプレーンを開発する「SPACE WALKER」と金融サービスを展開する「リアライズコーポレーション」が資本業務提携

2022年12月6日、株式会社SPACE WALKERは、株式会社リアライズコーポレーションと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
SPACE WALKERは、サブオービタルスペースプレーン(有翼式再使用型ロケット)の研究・開発と、宇宙開発から発展したコンポーネント事業である次世代複合材タンクの開発・製造・販売を展開しています。
リアライズコーポレーションは、大型トラック・トレーラーを投資対象とする「トラックファンド」の組成・販売・運用や、車両リース事業、経営コンサルティング事業などを展開しています。
「トラックファンド」は、運送会社に借りるという新たな車両調達手段、投資家に運用利回りのいい安定的な投資、金融機関に新たな金融商品の提供を実現する、大型トラック・トレーラーなどを投資対象とするリアライズコーポレーション独自の金融スキームです。
今回の提携により、「ECO ROCKETプロジェクト」を立ち上げ、「ロケットファンド」などの将来的な宇宙輸送サービスを支える新たなビジネスモデルを共同で構築します。
「ECO ROCKETプロジェクト」は、再使用・クリーン燃料の2つの要件を満たしたロケットをECO ROCKETと定義し、そのECO ROCKETの定義に資する広範囲のビジネスの発展を目指すプロジェクトです。
プロジェクトの具現化のひとつとして、リアライズコーポレーションが提供する「トラックファンド」などの仕組みを応用し、再使用型ロケットをアセットとした「ロケットファンド」の立ち上げに向け、技術課題や法整備などの課題調査を実施します。
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宇宙に行くためにはロケットの打ち上げが必要であり、これには膨大な費用がかかります。
しかし、宇宙といっても、周回軌道に乗らず、高度100km以上の宇宙空間に到達したあとに地上に帰還するサブオービタル(準軌道)なら民間企業でも実現可能なコストで行えると考えられています。
SPACE WALKERは、この準軌道に到達し地上に帰ってくることができるスペースプレーン(宇宙機)を開発しています。
以前は衛星などを打ち上げるためのロケットは一度の打ち上げで用途を終える“使い捨て”を前提に設計・開発されていました。
使い捨てではなく再使用できるようにするには、回収の手間や再使用に耐えうるほど頑強に作る必要があるといった課題を克服しなければならないのですが、このコストを考えると使い捨てのほうが安いという結論に至っていました。
しかし、近年はさまざまな技術の発展により再使用のほうがコストを抑えられるという考えが出てきました。これが再使用型ロケットが開発されている理由のひとつです。
SPACE WALKERのサブオービタルスペースプレーンはこの再使用型ロケットのひとつです。
安価に準軌道に到達できるロケットを実現することで、宇宙への貨物・人間の輸送を手軽にすることを目的としています。
将来的にはロケットのような垂直離陸ではなく水平離陸(飛行機と同じような離陸方法)を実装することも目指しています。
さらに今回のリアライズコーポレーションとの提携により、宇宙輸送を金融面から支える仕組みの構築も目指しています。
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