注目のスタートアップ

AIを活用した長時間心電図解析ソフトウェア「SmartRobin AI」を提供する「カルディオインテリジェンス」が2億円調達

company

2022年11月22日、株式会社カルディオインテリジェンスは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

直近では、2022年8月15日に総額4億3,000万円の資金調達を発表しています。

カルディオインテリジェンスは、心電図をはじめとする医療検査の領域でディープラーニングを活用することで、AIによる診断サポート能力を高め、世界中の医療従事者に高度な診断技術を提供することを目指しています。

2022年11月現在、長時間心電図検査における心房細動の検出をスピーディに行うプログラム医療機器「SmartRobin AI シリーズ」を提供しています。

今回の資金は、医療機関向けサービス拡充のための社内体制の強化、医療従事者の診断サポートに貢献するプロダクトの開発推進に充当します。

心臓は一定のリズムで脈打っていますが、何らかの原因でそのリズムが乱れることがあります。この状態を不整脈といいます。

不整脈は心疾患など何らかの病気のあらわれである可能性があるため、もし頻繁に不整脈になる場合は検査し原因を突き止めることが重要です。

不整脈のもっとも有効な検査方法は心電図検査です。心電図検査は多くのクリニック・病院で行うことができます。

一方で、一般的な12誘導心電図検査は、ベッドに短時間横たわった状態で観察するものであり、この短時間の観察では異常が発見されないケースが多々あります。

そのためクリニックで診断できなかった場合は、日常生活中の心電図を記録・観察するためのホルター心電計を24時間身に着ける検査を実施します。

しかしこのホルター心電計での検査はコストがかかるほか、長時間の心電図を診断しなくてはならないため診断を下す医師に高度なスキルが求められるという課題があります。

そのため検査ができなかったり、診断が確定できなかったりなどで見逃されている潜在患者が相当数存在するといわれています。

カルディオインテリジェンスはこの課題を解決するため、長時間心電図検査を支援するAIプロダクトを開発・提供しています。

最先端の技術は医療における課題を解決する可能性があります。一方でその開発には多くの資金が必要となるため、資金調達に関するノウハウを知っておくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI SmartRobin SmartRobin AI SmartRobin AI シリーズ カルディオインテリジェンス ソフトウェア 医療 医療機器 心房細動 心電図 株式会社 脳梗塞 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

建機の遠隔操作・自動運転の「ARAV」が6,300万円調達
2021年3月8日、ARAV株式会社は、総額6,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 既存の重機に後付けすることで、遠隔操作や自動操縦を行えるようにするプロダクトを開発しています。 20…
社会人向けオンライン学習サービスを運営する「Schoo」が21.5億円調達
2023年2月22日、株式会社Schooは、総額21億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Schooは、社会人向けオンライン学習サービス「Schoo」を提供しています。 生放送・ア…
リベンジポルノなどデジタルバイオレンスの発見・防止システム「HIMEPA」運営の「ベジベジ」が2,500万円調達
2022年9月6日、ベジベジ株式会社は、約2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベジベジは、リベンジポルノをはじめとした、デジタルバイオレンスの発見・防止システム「HIMEPA」を開…
1円から貸付投資ができる「Funds」運営の「クラウドポート」が6.3億円調達
2019年8月5日、株式会社クラウドポートは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営しています。 以下の点を特徴として…
クラフト・ドリンク特化のクラウドファンディング「ふぁんドリ」とブルワリー「VectorBrewing」運営の「ライナ」が業務提携
2020年12月9日、株式会社ふぁんドリは、ライナ株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 ふぁんドリは、クラフト・ドリンクに特化したクラウドファンディング・プラットフォーム「ふぁんドリ」…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集