創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年11月18日「NECネッツエスアイ」が蓄電池/蓄電池システムを開発・提供する「CONNEXX SYSTEMS」の株式を取得・業務提携

2022年11月15日、NECネッツエスアイ株式会社は、CONNEXX SYSTEMS株式会社の株式を取得し、業務提携契約を締結することに合意したことを発表しました。
CONNEXX SYSTEMSは、産業用蓄電システム、家庭用蓄電システムなどを開発・提供しています。
種類の異なる蓄電池を一体化することで各蓄電池の特性を活かし性能を向上させられるハイブリッド蓄電池などの独自技術を保有しています。
また、固体酸化物型燃料電池(SOFC)と鉄-空気電池とを融合した高温作動型の全固体蓄電池「SHUTTLE Battery」や、炭素負極の3倍の容量を実現する新しい負極材「Silicon-Carbon Composite(SCC)」の開発にも取り組んでいます。
NECネッツエスアイとは、2020年12月から、産業用中型蓄電システム「BLP」に関する協業を行っており、両社の強みを生かした販売活動・サービス開発を展開しています。
今回の株式取得・業務提携により、さらなる共創を通じ、蓄電池を軸としたエネルギー事業を強化します。具体的には、PPAやまちづくり領域への本格的な事業展開を行う予定です。
—
充電することでくり返し使える電池であるリチウムイオン電池は、現在、スマートフォン・パソコン・電気自動車(EV)などさまざまな電気製品に利用されています。
リチウムイオン電池は他の二次電池(充電することでくり返し使える電池)と比べて、小型・軽量・長寿命・高電圧などのメリットがあり、爆発的に普及していきました。
一方、リチウムイオン電池には、過充電や外部からの衝撃によって破裂・発火する可能性があること、リサイクル体制が確立されていないことなどの課題を抱えています。
また情報機器・自動車ではリチウムイオン電池の高容量化が求められているのですが、近年はその容量については理論的な限界にきているといわれています。
さらに近年は脱炭素化の推進もあり太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが進んでいますが、再生可能エネルギーは発電量が一定でないため、電気を貯めて必要な時に利用するための蓄電池が必要です。
CONNEXX SYSTEMSはこうした状況の中、蓄電池に関する技術を活用した蓄電池システムの提供や、革新的な電池の開発などに取り組んでいます。
企業の成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | CONNEXX SYSTEMS NECネッツエスアイ SHUTTLE Battery ハイブリッド蓄電池 全固体蓄電池 全固体電池 蓄電池 蓄電池システム 負極材 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2025年3月7日、株式会社パワーエックスは、総額31億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2024年9月および11月に実施した前半分の調達を含めると、シリーズCラウンド全体では約5…
2022年8月19日、株式会社シェアリングエネルギーは、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、全国の地銀系ベンチャーキャピタル複数社です。 また、直近では、2022…
2022年7月5日、株式会社パワーエックスは、電源開発株式会社より出資を受けることを決定したと発表しました。 パワーエックスは、電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を行って…
2024年1月23日、株式会社3DCは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 3DCは、革新的カーボン新素材「グラフェンメソスポンジ(GMS)」の開発・製造・販売を行う、東北…
2021年12月3日、株式会社パワーエックスは、今治造船株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 パワーエックスは、沖合にある洋上風力発電所でつくられた電力を船で陸に運ぶため、電気運搬…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…