注目のスタートアップ

「メディカル・データ・ビジョン」が非接触型生体情報取得技術を保有する「センシング」と資本業務提携

company

2022年10月24日、メディカル・データ・ビジョン株式会社は、株式会社センシングと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

センシングは、非接触型生体情報取得技術(非接触バイタルセンシング技術)を保有しています。

この技術は、スマートフォンのカメラ付きデバイスで顔を撮影することで、脈拍数・心拍変動・呼吸数・LF/HF(ストレス)などを測定できるものです。

メディカル・データ・ビジョンは、PHR(パーソナルヘルスレコード)システム「カルテコ」など、個人向けヘルスケアサービスや、病院経営改善アプリケーション「MDV Act」など、医療機関向けサービスを展開しています。

今回の提携により、両社の技術面の連携を開始します。

たとえば、「カルテコ」にセンシングの非接触型生体情報取得技術を搭載しバイタル情報を取得・活用することで、生活習慣病など普段の生活に起因する病気の解析が促進されます。

腕時計型ウェアラブルデバイスの普及により、手軽に脈拍・血圧などの生体情報(バイタルデータ)を取得できる環境が広まりました。

また、スマートフォンアプリから自身の生体情報を管理できるようになり、このデータを活用したヘルスケアアプリも多数提供されています。

このスマートデバイスで取得する生体情報は、医療・介護の領域でも注目されており、個人だけでなく法人でも業務効率化や高度化のために活用が進んでいます。

一方、生体情報を取得するデバイスは腕時計型や指輪型など、身体に装着しておくものが一般的です。こうしたデバイスはバッテリー・連続稼働時間の問題や、常時装着することの煩わしさ、皮膚疾患などによる不可能な装着などの課題を抱えています。

センシングの非接触型生体情報取得技術は、スマートフォンのカメラで顔を撮影するだけで、脈拍数・心拍変動・呼吸数・LF/HF(ストレス)などの生体情報を取得できるという技術です。

カメラを搭載したスマートフォンはウェアラブルデバイスよりも普及率が高いため、この技術を利用することでほとんどの人が手軽に生体情報を取得できるようになります。

ヘルスケアアプリに標準搭載される可能性もある技術であるため、今後の動向に注目が必要です。

新たな技術やプロダクトの開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ PHR カルテコ センシング センシング技術 バイタルデータ バイタル情報 メディカル・データ・ビジョン 株式会社 生体情報 資本業務提携 非接触
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

独自の高純度キャップ化技術を用いたmRNA創薬を目指す「Crafton Biotechnology」が1億円調達
2024年1月16日、Crafton Biotechnology株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Crafton Biotechnologyは、独自のキャップ化技術、配列設計…
採用DXサービス「harutaka」において面接品質を見える化するAI「harutaka インタビューアセスメント」が提供開始
2021年9月14日、株式会社ZENKIGENは、提供する「harutaka(ハルタカ)」において新たなサービス「harutaka インタビューアセスメント」の提供を開始したことを発表しました。 「h…
アート作品の分割保有プラットフォーム「STRAYM」運営の「SMADONA」が資金調達
2020年2月17日、SMADONA株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、アート作品の分割保有プラットフォーム「STRAYM(ストレイム)」のα版のサービス提供の開始も併せて発表…
「ライナフ」が遠隔からスマート・ロック/エントランスを操作・管理できる「スマートブッキング」をリニューアル
2020年5月15日、株式会社ライナフは、「スマートブッキング」をリニューアルして提供開始したことを発表しました。 「スマートブッキング」は、遠隔からスマート・ロックやスマート・エントランスを操作・管…
患者本人の末梢血による再生医療の事業化に取り組む「リィエイル」が5.8億円調達
2025年7月17日、株式会社リィエイルは、総額5億8000万円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約6.85億円となりました。 リィエイルは、患者本人の末梢血による再生医療…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集