注目のスタートアップ

自然エネルギー発電事業などを展開する「自然電力」がカナダの大手年金基金「CDPQ」から700億円調達

company

2022年10月24日、自然電力株式会社は、カナダのケベック州貯蓄投資公庫(Caisse de dépôt et placement du Québec:CDPQ)が全額引き受ける転換社債型新株予約権付社債として、自然電力に200億円を出資することを発表しました。

また、自然電力とCDPQは、CDPQが500億円を出資することを想定した共同投資の枠組みについても合意しています。

自然電力は、太陽光・風力・小水力・バイオマスによる再生可能エネルギー発電所の開発・資金調達・アセットマネジメントを手掛けています。

2019年からはエネルギーテック事業に参入し、自社開発のEMS(エネルギー管理システム)により、マイクログリッドや、VPPの構築、EVのスマート充放電サービスなどを提供しています。

また、2022年2月には、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社と、株式会社シグマクシス・インベストメントによる総額44億円の出資を受けています。

さらに、自然電力はシグマクシス・インベストメントと新領域であるエネルギーテックの事業開発についての協業を開始しています。

今後、再生可能エネルギー発電所のさらなる開発、エネルギーテックに関する事業強化などを図っていきます。

2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が全会一致で採択されました。これにより世界的に社会課題解決に向けた取り組みが推進されています。

中でもエネルギー問題は世界的な課題のひとつです。エネルギー問題とは、化石燃料は枯渇のリスクがあること、化石燃料を海外からの輸入に頼っている国は紛争や災害などによってエネルギーを安定的に供給できなくなってしまう可能性があること、火力発電によって温室効果ガスが大量に排出されてしまうことなどの問題のことです。

このエネルギー問題を解決するため、世界的に太陽光・風力・バイオマス・水力・地熱など持続可能なエネルギーである再生可能エネルギーへの転換が進んでいます。

再生可能エネルギーのニーズの高まりに伴い、大規模な太陽光発電所(メガソーラー)や、ビルの屋上・壁面に設置する太陽光パネルなど、さまざまな形の発電設備のニーズも高まっています。

自然電力はこうした多様な再生可能エネルギー電源の開発を行っているほか、再生可能エネルギーを効率的に活用するためのエネルギーマネジメントシステムの提供などを行っています。

起業ではオフィス、電気、インターネットなど様々な契約が必要となります。なるべくコストを抑えた契約をしたいと考えるのが起業家です。また、環境・社会・ガバナンスに関するサスティナブルな取組みを行っている企業に投資するESG投資が注目されていることもあり、コストだけではなく中長期的な面を考慮するのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、オフィス契約の際の注意点などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Caisse de dépôt et placement du Québec CDPQ エネルギー ケベック州貯蓄投資公庫 再生可能エネルギー 株式会社 発電 発電所 自然エネルギー 自然電力 開発 電力
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

冷凍幼児食「mogumo」やEC運用のBPO事業を手がける「Oxxx」が1.8億円調達
2025年3月13日、株式会社Oxxxは、総額1億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Oxxxは、冷凍幼児食「mogumo(モグモ)」と、EC運用のBPO事業を運営しています。 「m…
「ペイトナー 請求書」「ペイトナー ファクタリング」を提供する「ペイトナー」が「識学」から資金調達
2023年5月8日、ペイトナー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社識学です。 ペイトナーは、請求書の回収・電子化・振込を自動化する「ペイトナー 請求書」や、フリーラン…
冷凍宅配幼児食「mogumo」を展開する「Oxxx」が1.3億円調達
2023年6月28日、株式会社Oxxxは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Oxxxは、冷凍宅配幼児食「mogumo」や、EC運営代行事業を手がけています。 「mogu…
HRテックサービスなどを開発する「N2i」が第1回無担保社債の発行により1億円調達
2023年4月26日、株式会社N2iは、2023年4月25日に、株式会社名古屋銀行を財務代理人および引受人として第1回無担保社債を発行し、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 N2iは、チャ…
酪農産業のDXを推進する「ファームノートホールディングス」が「明治ホールディングス」から資金調達
2023年8月2日、株式会社ファームノートホールディングスは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、明治ホールディングス株式会社です。 ファームノートホールディングスは、傘下に酪農IoTソ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集