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耳鼻咽喉科領域の難治性疾患に対する再生医療の実用化を進める「ReeNT」が資金調達

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2022年10月21日、株式会社ReeNTは、資金調達を実施したことを発表しました。

ReeNTは、2014年から東京慈恵会医科大学で臨床研究が行われている「鼻腔粘膜細胞シート」をヒトに移植する医療の実用化を進める企業です。

2021年11月から、東京慈恵会医科大学、聖マリアンナ医科大学との多施設共同研究として、医師主導治験を開始しています。

第一に目指す適応症は真珠腫性中耳炎であり、さらに、癒着性中耳炎と副鼻腔炎等の耳鼻咽喉科領域における適応拡大を目指しています。

真珠腫性中耳炎(真珠性中耳炎)は慢性中耳炎の一種です。鼓膜の一部が内側に凹んでいき、真珠のような塊ができる疾患です。

その真珠腫に細菌が感染して炎症が起きると、骨などの周囲の構造物を壊しながら大きくなっていきます。

真珠腫性中耳炎が進行すると、耳の聞こえが悪くなるほか、耳に痛みが生じます。さらに進行すると、目眩や、味覚障害、顔の動きが悪くなるといったものから、髄膜炎や脳腫瘍といった重篤な合併症にもつながる恐れがあります。

真珠腫性中耳炎は進展してしまった場合、薬物治療ができず、手術によって取り除き、鼓膜も作り直す必要があります。

さらに、手術をしても再発してしまうケースが多く、その再発を防ぐ方法は確立されていません。

ReeNTの再生医療は、患者自身の鼻の粘膜から作製した細胞シート(鼻腔粘膜細胞シート)を利用することで中耳粘膜を再生させ、手術後の治療成績を大幅に向上させるという新たな治療法です。

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カテゴリ 有望企業
関連タグ ReeNT 再生医療 医療 株式会社 真珠腫性中耳炎 移植 粘膜 細胞 耳鼻咽喉科 臨床研究 鼻腔粘膜細胞シート
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