創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年10月4日人型重機を研究・開発する「人機一体」が「大和工業」と資本提携
2022年10月3日、株式会社人機一体は、大和工業株式会社と資本提携契約を締結したことを発表しました。
人機一体は、Man-Machine Synergy Effector (MMSE)=人間機械相乗効果器というコンセプトを掲げ、力学を自在に操ることができる人機(人型重機)の研究・開発と、将来的な社会実装を目指しています。
また、先端ロボット工学技術に関連する新規事業開発支援のため、知的財産を活用したロボティクス製品化コンサルティング事業を展開しています。
2022年10月現在、「深夜帯の鉄道架線メンテナンス作業の機械化」「重機・建機の油圧フリー完全電動化による脱炭素化・高度化の実現」「工場内における重量物ハンドリング作業の機械化」のプロジェクトを進行しています。
今後、大和工業グループの事業会社である大和軌道製造株式会社のノウハウと、人機一体のロボット開発のノウハウをかけ合わせ、工場内の省人化・省力化・安全性向上などの課題解決や、新製品開発などに取り組んでいきます。
—
近年のAI技術の進展により、製造業や物流などにおいて自律ロボットの実装が進みました。
自律ロボットとは、AIを搭載することにより、自律的に判断して動くロボットのことです。工場などにおける作業の自動化を実現します。
自律ロボットは大きな革新であり、ロボット=自律機械という認識が強まっています。
一方で、ロボット工学においてもロボットを自律させることが研究の目的となり、AIの開発に重点が置かれるようになっています。
しかし、AIが高度に発展したとしても、ロボットは人間が持つ何らかの目的のために働くということには変わりありません。
AIによる自動化が進展することは便利なケースも多いかもしれませんが、一方で目的を果たすため、人間が自在に動かすことができるロボットが最適であるケースもあるでしょう。
人機一体は、ロボット工学において人間が排除されていることに課題を感じ、人間が自在に操ることができる人型重機(人機)を研究・開発しています。
人型重機は建設・製造などの現場だけでなく、災害や犯罪現場などでも活用されることが想定されます。
株式会社人機一体のコメント
このニュースを受けまして、株式会社人機一体よりコメントが届きました。
・今回の資本提携の目的は何ですか?
今回調達した資金は、上記のプロジェクトに加え、更なる新規事業開発支援の加速のために充てることとなります。
・今後の展望を教えてください。
人機一体と大和工業は、今回の資本提携を機に、大和工業グループの事業会社である大和軌道製造の分岐器事業のノウハウと人機一体社のロボット開発力を掛け合わせ、工場内の省人化・省力化・安全性向上等の現場課題解決やこれを通じた新製品開発など、新たな事業機会の獲得に取り組んでまいります。
大和工業は、将来的に国内外の鉄道業界の現場課題の解決も遠景に見据え、広い視野で活用機会を検討する方針です。また人機一体は、「独自の先端ロボット工学技術」と「人機プラットフォームという独自ビジネスモデル」により、これまで「自動化」が不可能だった現場の「機械化」を実現し、引き続き、現場課題を抱える企業との連携を更に拡大いたします。
最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | ロボット ロボティクス 人型ロボット 人型重機 人機 人機一体 先端ロボット工学 大和工業 大和軌道製造 株式会社 知的財産 研究 資本提携 重機 開発 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年5月19日、株式会社findは、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 findは、落とし物クラウド「find(ファインド)」を開発・提供しています。 落とし物にまつわる…
2022年12月15日、株式会社オッドナンバーは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オッドナンバーは、オリジナルIPとコンテンツの企画・開発を行っています。 Web3やメタバースが…
2023年7月5日、株式会社シナモンは、株式会社オカムラと資本業務提携を締結したことを発表しました。 シナモンは、AI-OCR「Flax Scanner」、自然言語処理エンジン「Aurora Clip…
2022年1月27日、ケータバンク株式会社は、「CBリースde開業サービス」をリリースしたことを発表しました。 「CBリースde開業サービス」は、10万円の初期投資と月額費用でキッチンカーを開業できる…
2020年12月2日、株式会社RevCommは、「MiiTel」を2020年12月2日(水)から2021年2月28日(日)の期間、無償提供を実施することを発表しました。 「MiiTel(ミーテル)」は…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…